インドネシアサッカー協会(PSSI)は11月2日、FIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選2試合(対日本代表、サウジアラビア代表)にむけての招集メンバーを公式発表。先日、帰化選手として新たに同国代表入りの可能性が取りざたされていたデンマーク1部FCコペンハーゲン所属DFケヴィン・ダイクスがメンバー外となっているが、その裏側を現地メディアが報じている。
現在28歳のダイクスは、年代別のオランダ代表でプレーした実績を持つセンターバック。フィテッセ、フィオレンティーナ、フェイエノールト、エンポリなどを経て、2021年7月にフィオレンティーナからコペンハーゲンへ移籍。今季はここまでデンマーク1部リーグ12試合の出場で3ゴール2アシストを挙げているほか、UEFAヨーロッパカンファレンスリーグでは、予選含めて全7試合スタメン出場で2ゴールをマーク。センターバックのみならず、両サイドバックでもプレーするなど、ユーティリティ性に富んでいる。
PSSIのエリック・トヒル会長は10月12日、Xにダイクスとのツーショット写真をアップして「インドネシア代表へようこそ」と投稿。帰化手続きが順調に進めば、11月にも同国代表に招集されるものとみられていた。
しかしインドネシアメディア『bola』が1日に伝えたところによると、同選手のインドネシア代表デビューは、早くても2025年3月に。インドネシアでは10月20日にプラボウォ・スビアント氏が大統領に就任しているが、この大統領交代により帰化の書類手続きに時間を要しているという。
なお11月のインドネシア代表メンバーでは、DFジャスティン・ハブナー(ウルバーハンプトン・ワンダラーズ)、DFジョルディ・アマト(ジョホール)、MFエリアーノ・ラインダース(PECズヴォレ)など帰化選手13名がメンバー入り。かつて東京ヴェルディでプレーしていたDFプラタマ・アルハン(水原FC)も名を連ねている。ただ帰化手続きの遅れは、日本代表にとってプラス材料となるかもしれない。
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