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鈴木唯人につづき…日本代表選手がデンマーク1部ブレンビーへ

鈴木唯人 写真:Getty Images

 かつて清水エスパルスに在籍していた日本代表MF鈴木唯人は、今季もブレンビーIFでプレー。10月21日のデンマーク1部リーグ戦でもスタメン出場するなど主力選手として活躍する中、神村学園高等部のU18日本代表FW名和田我空に同クラブ加入の可能性があるとみられる。

 現在高校3年生の名和田は、神村学園中等部時代から全国大会で優勝するなど、世代屈指のストライカーとして存在感を発揮。2023年にはFW高岡伶颯(サウサンプトン加入内定)とともに、U17日本代表の一員としてFIFA U17ワールドカップに参戦すると、強豪スペインからゴールを奪うなど、国際舞台でも結果を残している。

 2024年2,3月には浦和レッズやガンバ大阪の練習に参加するなど、高卒でのJクラブ加入が期待されている名和田だが、Jリーグを経由せず海外でプロキャリアをスタートすることも視野に入れているという。

 デンマークメディア『3ポイント』が22日に伝えたところによると、同選手は10月中旬からブレンビーIF・U19チームのトライアルトレーニングに参加。好成績を収め、19日にトップチームのトレーニングに合流すると、鈴木や日本語の通訳担当者と交流したという。

 また同メディアは「名和田のトレーニング参加は、ブレンビーが日本市場の開拓を続ける兆候を示すものだ」と、ブレンビーが日本人選手の獲得に興味を持っている現状をリポート。名和田の特徴については「テクニックに優れており、狭いスペースでのプレーが得意だ。ただ(デンマークの)試合のテンポやフィジカル勝負に対応できるかは証明されていない」と綴っている。

 高岡やDF吉永夢希(KRCヘンク)など、高卒でいきなり海外挑戦する選手が増加傾向にある日本サッカー界。先日、Jリーグは契約制度の大幅改定(ABC契約の廃止)、高卒・大卒1年目のJリーガーの上限年俸額を1200万円に引き上げることを決めているが、それでも有望株の海外流出に歯止めがかからないとみられるだけに、さらなる対策が求められそうだ。