10月24日発表予定のFIFAランキングで、15位に浮上する見込みの日本代表。中心選手であるMF三笘薫(ブライトン)、MF久保建英(レアル・ソシエダ)、DF板倉滉(ボルシアMG)にナポリ移籍の可能性が報じられているが、実現すれば彼らのキャリアが暗転するかもしれない。
ナポリのアウレリオ・デ・ラウレンティス会長は、以前から日本人選手の獲得を熱望。2023年5月には、イタリアメディア『Rai』のスポーツ番組で日本人選手獲得へ動いていることを明かしていたが、同年夏に実現することはなかった。
それでも、イタリアメディア『トゥットメルカート』が10月18日に伝えたところによると、ナポリは依然として日本人選手のクオリティーを高く評価しているほか、マーケティング面でも日本人選手に魅力を感じているとのこと。将来、クラブの中心選手になり得る存在として久保、三笘を獲得候補の上位に挙げているほか、板倉もリストアップしているという。
ただデ・ラウレンティス氏は、MF鎌田大地(現クリスタル・パレス)の古巣であるラツィオのクラウディオ・ロティート会長と同じく、イタリアサッカー界で癖の強い名物会長。過去の移籍で複数回にわたりトラブルを抱えたほか、2024年夏にはFWヴィクター・オシムヘンをガラタサライへレンタル移籍により放出。2023/24シーズンにセリエAで10位と不甲斐ない成績に終わっただけに、主力選手であっても見切りをつける姿勢を打ち出していた。
また鎌田はイタリアサッカー独特の文化に苦言。8月にインターネット動画配信サービス『DAZN』で配信された「内田篤人のフットボール・タイム」に出演した際、話題がラツィオとの契約内容に及ぶと、「イタリアって、そもそもおかしいのが、僕の契約ごとが世の中に全部出る。メディアに全部言う。(公になった)僕の契約はほとんど合っている。なぜそんなことするのか」と語っていた。
今や欧州で高い評価を受けている日本人選手。かつてDF長友佑都(現FC東京)やMF本田圭佑(現パロFC)などがセリエAの舞台でプレーしていたとはいえ、プライベートが公にされるイタリア独特の文化にはマッチしないかもしれない。ラツィオやナポリなど異質な会長を抱えるクラブだとなおさらだ。
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