プレミアリーグのクリスタル・パレスは、2024/25シーズン開幕から苦戦しており、オリバー・グラスナー監督に対する圧力が強まっている。第6節までリーグ戦で勝利がなく、チームの立て直しが急務とされている状況の中、クラブは代替候補としてデイビッド・モイーズ監督を注視していると報じられた。
61歳のモイーズ監督は、かつてマンチェスター・ユナイテッドやウェストハム・ユナイテッドを率いた経験豊富な指導者で、短期的にチームを安定させる可能性があるだろう。しかし、彼がMF香川真司(セレッソ大阪)をユナイテッドで2013/14シーズンに指導した過去を思い出すと、現在パレスに所属するMF鎌田大地にも同様の懸念が浮上する。香川はトップ下のプレーヤーとして創造性豊かな役割を担うことを得意としたが、当時モイーズ監督は主に左ウイングで起用し、ポテンシャルを十分に引き出せなかった。
鎌田もまた、プレースタイルにクリエイティブさを持つ選手であり、現在のグラスナー監督の下でその才能を活かしている。しかし、モイーズ監督に就任すれば、香川と同じように彼の創造性や自由度が制限される可能性があるとの心配が浮かんでくるのだ。
モイーズ監督の戦術は、主に守備的かつ組織的なスタイルに重点を置いており、鎌田はハマれば今よりもプレーの幅が広がる可能性もあるが、自由度が減った場合にどう転ぶかがポイントとなりそうだ。
パレスがモイーズ監督を検討する理由は、彼のような守備重視の監督が短期間でチームの立て直しを図ることができる可能性があるためだ。一方で、若く才能ある選手たちが成長し、より攻撃的で魅力的なサッカーを展開するためには、より冒険的な監督の方が理想的であるという意見もあるようだ。
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