ワールドカップ 南米

卑猥なジェスチャーで物議!アルゼンチン代表GKマルティネス、FIFAが遂に処分

エミリアーノ・マルティネス 写真:Getty Images

 イングランド1部アストン・ビラ所属のアルゼンチン代表GKエミリアーノ・マルティネスが、FIFA(国際サッカー連盟)からの処分により、2026FIFAワールドカップ(W杯)北中米大会南米予選の次の2試合に出場できなくなったようだ。

 この処分は、マルティネスが2022年のカタールW杯決勝後トロフィー授賞式で行った行動が発端となっている。当時ゴールデングローブ賞(大会のベストGKに与えられるトロフィー)を受け取った際に、そのトロフィーを自分の股間にあてがい男性器をイメージさせるような仕草を行った。この行為は「卑猥なジェスチャー」として多くの批判を集め、特に家族連れや子供も観ている場面での不適切さが問題視された。

 さらに、マルティネスは同様の行為を今2024年夏のコパ・アメリカ優勝時にも繰り返し、大きなトロフィーを使って同様のジェスチャーを行った。この行動がFIFAの規律委員会の調査対象となり、最終的に処罰が下された。FIFAはこの行為を「攻撃的でフェアプレー精神に違反している」と判断し、アルゼンチンサッカー協会(AFA)が強く反対したにもかかわらず、2試合の出場停止を決定した。

 続けて、現地時間9月10日のW杯予選でコロンビア代表に1-2で敗れた際に、マルティネスがテレビカメラを叩いた行為も問題視され、今回の処罰に影響を与えたようだ。AFAは「FIFAの決定に絶対的に反対する」と公式声明を出したが、FIFAの規律委員会は当然その意見を受け入れなかった。

 この処分により、マルティネスは10月10日のベネズエラ戦と10月16日のボリビア戦を欠場する。ただし、クラブでの活動には影響はなく、アストン・ビラでは引き続きプレーが可能とのことだ。