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鈴木彩艶、パルマでスタメン白紙?小久保玲央ブライアンの日本代表招集論再燃も

鈴木彩艶 写真:Getty Images

 日本代表GK鈴木彩艶は、所属先のパルマで正守護神を務めているが、ここに来て出場機会減少の可能性が。ベルギー1部シント=トロイデンVV(STVV)所属GK小久保玲央ブライアンのA代表招集論が再燃する可能性も考えられる。

 浦和レッズの下部組織出身であり、2024年夏にSTVVからパルマへ完全移籍した鈴木。元アビスパ福岡指揮官であるファビオ・ペッキア監督のもと、セリエA開幕から3試合つづけてフル出場しているが、開幕節のフィオレンティーナ戦では自らのミスが絡む形でフリーキックから失点。第2節ではミラン相手に1失点でまとめて勝利に貢献したものの、第3節ナポリ戦では後半30分に退場している。

 9月16日開催の第4節ウディネーゼ戦では出番がなかった鈴木。この一戦ではGKレアンドロ・チチソラがスタメン出場したが、試合後にペッキア監督は「2人の正GKを添えるという考えはあり得る」などと、両選手の併用を示唆している。

 パルマの専門サイト『パルマライブ』は20日に「鈴木か?レアンドロ・チチソラか?これは、今からシーズン終了までずっとつきまとう疑問だ」として、正GK争いを特集。指揮官のコメントをもとに「GKのスタメンが絶えず交代する可能性がある」としつつも、「ナポリ戦での退場により、鈴木とチチソラの序列が変わるかもしれない。鈴木のような若いGKはメンタル面で影響を受けている」と指摘した。

 鈴木の出場機会が減るとなれば、日本代表の正守護神争いも激化することも予想される。9月のFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選では、2試合ともに鈴木がスタメン出場し、GK大迫敬介(サンフレッチェ広島)、GK谷晃生(町田ゼルビア)がベンチを温めていた。

 一方、U23日本代表の一員としてパリ五輪の舞台で好セーブを連発した小久保は招集されず。以前から「小久保と鈴木でA代表の正GK争いをしてほしい」「鈴木よりも小久保の方が良いのでは?」などと、両選手の比較が盛んだっただけに、パルマにおける鈴木の序列次第では小久保のA代表初招集を求める声が多くなるかもしれない。