南米の優れたサッカー選手たちは次々と海外へ移籍しており、ヨーロッパや近年では資金力のあるサウジアラビアの各クラブが、できる限り若い選手を獲得したい意向を持っている。
2024年夏の移籍市場においても、ブラジルから17歳でスペイン1部のレアル・マドリードに移籍したMFエンドリッキ(現18歳)が記憶に新しい。Jリーグにもブラジル出身の選手は多く、私たち日本のサッカーファンにとっても身近な存在といえよう。
ここでは今後の活躍が期待され、欧州へのステップアップ移籍が近いとされる南米の若手選手10名を紹介する。この中から明日のヒーローは生まれるだろうか?
MFジョン・アリアス
- 国籍:コロンビア
- 所属:フルミネンセ/ブラジル
- 年齢:26
ブラジル1部フルミネンセは今夏移籍で財政が潤い、コロンビア代表MFジョン・アリアスに対するジローナ(スペイン)やガラタサライ(トルコ)からのオファーを拒否したようだ。遅咲きのアリアスは26歳という年齢もあり焦っているといわれており、1月の市場で欧州へ移籍する可能性は非常に高い。
アリアスは、コパ・アメリカ2024でコロンビア代表の中盤の一角として堅実なプレーをみせたが、本領を発揮しているのはフルミネンセ。ピッチ上では自由に動き回ることが許され、タフでターンも上手く、抜群のスタミナと視野の広さを持っている。南米王者フルミネンセの攻撃の核となる選手であり、2023年のFIFAクラブワールドカップ決勝でマンチェスター・シティに対抗できた唯一の選手だった(4-0でシティが優勝)。
MFティアゴ・アルマダ
- 国籍:アルゼンチン
- 所属:ボタフォゴ/ブラジル
- 年齢:23
アルゼンチン代表MFティアゴ・アルマダは、今夏アメリカのアトランタ・ユナイテッドからボタフォゴへ移籍した際に、2025年にヨーロッパへ渡ることが条件として組み込まれたようだ。アルゼンチンの2022年ワールドカップ(W杯)優勝チームの若手メンバーであり、巧みなパスやクイックなコンビネーションプレーを得意としている。
現段階ではフィジカル面で欧州主要リーグに適応できるかが課題とされているが、ボタフォゴのオーナーであるジョン・テクスター氏がリヨン(フランス)やクリスタル・パレス(イングランド)にも関与しているため、移籍の道は比較的スムーズになると予想されている。
MFフランコ・マスタントゥオーノ
- 国籍:アルゼンチン
- 所属:リーベル・プレート/アルゼンチン
- 年齢:17
リーベル・プレートの攻撃的MFフランコ・マスタントゥオーノは、18歳以降での欧州移籍が噂されている。レアル・マドリードは契約間近まで進んだが、過熱するメディアの報道により取引から撤退したようで、バルセロナが新たにアプローチするのではないかとの憶測が飛んでいる。
中央やサイドでプレーできるフランコは、冷静に選択肢を見極めフリーキックでも脅威を発揮する選手だ。2023年には15歳ながらU-17W杯のアルゼンチン代表に選出され、16歳でアルゼンチン1部リーグに出場した経験を持つ。輝かしい未来が待っているだろう。
MFヤイマル・メディナ
- 国籍:エクアドル
- 所属:インデペンディエンテ・デル・バジェ/エクアドル
- 年齢:19
MFヤイマル・メディナが所属するエクアドルのデル・バジェは、世界的に若手の育成で注目されているチームだ。左ウイングを主に主戦場とし、スピードとダイレクトプレーを組み合わせた攻撃で相手を圧倒する。ベルギーのクラブが興味を持っていると噂されたが、さらなる経験を積み活躍することで、彼の市場価値は1月の移籍市場で一層高まると予想されている。
DFヴィトール・レイス
- 国籍:ブラジル
- 所属:パルメイラス/ブラジル
- 年齢:18
DFヴィトール・レイスはパルメイラスのアカデミーから輩出された若手センターバックで、レアル・マドリードが獲得に乗り出すのではないかと注目されている。すでに多くの欧州クラブが視察しており、18歳にして守備面だけでなく攻撃時のボール運びも安定。フィジカル的にも強く、ポジショニングや洞察力も優れているという。
U-16、U-17のブラジル代表に選出されており、2023年のU-17W杯でもベスト8の成績を収めたチームのキャプテンとして5試合にフル出場した。ブラジルのサッカー界でも大きな期待を寄せられているディフェンダーの1人だ。
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