京都サンガ:15位(9勝7分12敗)
新加入選手
- FWラファエル・エリアス(クルゼイロECより期限付き移籍)
- MF米本拓司(名古屋グランパスより期限付き移籍)
- GK圍謙太朗(ブラウブリッツ秋田より完全移籍)
- DFルーカス・オリヴェイラ(クルゼイロECより期限付き移籍)
- FWムリロ・コスタ(ジル・ヴィセンテより完全移籍)
今季もここまで15位と、J1復帰を果たした2022シーズン以降二桁順位の苦しい戦いが続く京都サンガ。しかし、直近5試合で4勝1敗と大きく勝ち点を積み上げており、終盤戦に向けて台風の目となりそうな気配を漂わせている。
そんな浮上のきっかけとなっているのが、今夏の新戦力たちの存在だ。FWラファエル・エリアスは加入後6試合に出場。第27節のセレッソ大阪戦ではハットトリックを達成するなど、これまでに6ゴール1アシストと早くもチームへの貢献度は高い。また、MF米本拓司も中盤ハードワークで広範囲に顔を出し攻守両面でチームの勝利に貢献。さらにまだまだ未知数なDFルーカス・オリヴェイラやFWムリロ・コスタといったブラジル人選手もおり、楽しみな要素も残っている。加えてJ2ブラウブリッツ秋田の堅守の象徴的存在であったGK圍謙太朗も獲得。各ポジション選手層が増した印象を受ける。
今季も一時は降格圏まで順位を落としていた京都サンガ。現状も15位とまだまだ下位ではあるが、一桁順位までの勝ち点差はわずかに4と射程圏内にある。新戦力が早くも活躍を見せていることもあり、終盤戦でどこまで順位を上げられるか楽しみだ。
町田ゼルビア:2位(16勝7分6敗)
新加入選手
- DF杉岡大暉(湘南ベルマーレより期限付き移籍)
- FW相馬勇紀(名古屋グランパスより完全移籍)
- MF白崎凌兵(清水エスパルスより期限付き移籍)
- DF中山雄太(ハダースフィールド・タウンより完全移籍)
- GK新井栄聡(大分トリニータより完全移籍)
昨2023シーズンより指揮を執る黒田剛監督のもと、J1でも旋風を巻き起こしている町田ゼルビア。直近5試合は1勝3分1敗と勝ち点の伸び悩みが見えるも、ここまで堂々優勝争いを演じている。
町田と言えば今季の開幕前、DF昌子源やGK谷晃生といった日本代表経験者を獲得し大きく戦力アップを図ったことで話題となった。そしてこの夏も、補強の話題を総なめにしたと言っても過言ではない。まずはFW相馬勇紀にDF中山雄太と冬に続いて日本代表経験のある選手の獲得が挙げられる。相馬は今夏期限付き移籍先であったポルトガルのカーザ・ピアより名古屋グランパスへ一時帰還し、いきなりのゴールで鮮烈な復帰を果たしたが、その後町田への加入が決まりJリーグファンを驚かせた。中山は町田加入後デビュー戦となった第27節ジュビロ磐田戦でゴールを挙げるなど勝利に貢献しており、悲願のJ1優勝に向けて大きな補強となっていることは間違いない。また、MF白崎凌兵、DF杉岡大暉といった実力者の獲得にも成功。GK新井栄聡も加え、ポジションで見てもバランスよく補強ができたと言える。
FW平河悠をはじめ期限付きが多いものの、昨年のJ2優勝に貢献してきた選手の多くがクラブを離れたことはファンやサポーターにとって寂しい面もあるだろう。しかし、そんな既存戦力の多くを武者修行に出しながらも戦力アップを図れていることは事実。初昇格で即J1初優勝という偉業達成に向け、文句なしの陣容を整えた町田の躍進からますます目が離せない。
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