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ベルギー1部最下位。STVVが監督解任?小久保玲央ブライアンら巡り不満発言も

小久保玲央ブライアン 写真:Getty Images

 日本代表DF谷口彰悟やMF伊藤涼太郎らを擁するシント=トロイデンVV(STVV)は、ベルギー1部リーグで最下位に低迷。8月25日開催の第5節ユニオンSG戦を前に、クリスティアン・ラタンツィオ監督解任の可能性が取り沙汰されているが、指揮官はGK小久保玲央ブライアン、MF藤田譲瑠チマ、MF山本理仁のパリ五輪U23日本代表招集もあり、解任報道に不満を抱いているという。

 STVVは日本代表GK鈴木彩艶をパルマへ完全移籍により放出した一方、谷口や小久保を獲得。22日にはビジャレアルから元U20ウルグアイ代表FWアンドレス・フェラーリを期限付き移籍により獲得するなど、前線のテコ入れも図っている。

 ただ日本人選手3名のパリ五輪参戦により、プレシーズントレーニングで一度も全選手が揃わず。そのままシーズンに突入すると、開幕から1分3敗と開幕ダッシュに失敗し、谷口の不振もありリーグ戦4試合で14失点を喫している。

 25日に日本代表DF町田浩樹擁するユニオンSGとの一戦を控える中、ベルギーメディア『Voetbal』は「ラタンツィオ監督はユニオンSG戦前に大きなプレッシャーにさらされている。この試合がラストチャンスであり、結果次第では解任される可能性もある」と伝えている。

 一方、監督本人は23日の会見でプレシーズン期間中に全選手が揃わなかったことに触れた上で、「今のメンバーと一緒になって、まだ2週間半しか経っていない。フットボールの世界では非常に短い期間であり、リーグの順位や私の進退問題について言うのは不公平だ」と反発。「この夏に6,7選手が退団した」などと、メンバーの大幅入れ替えによる影響を主張した上で、「新しいチームを完成させるには時間が必要だ」と語ったという。

 ほぼ毎年のように、選手や監督の入れ替わりが激しいSTVV。ラタンツィオ監督の招聘からわずか2か月で監督交代という大きな決断を下すのか注目が集まる。