アジアサッカー連盟(AFC)は今月19日、9月5日に行われるFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選初戦の日本代表対中国代表の主審を、タール人のアブドゥルラフマン・アル=ジャシム氏が務めると公式発表。過去のW杯アジア予選における判定で「中東の笛」と物議を醸していただけに、中国のみならず日本でも批判が湧き起こっている。
現在36歳の同氏は、2018年のロシアW杯で当時初導入のVAR(ビデオアシスタントレフェリー)を務めたほか、2022年のカタールW杯3位決定戦・クロアチア対モロッコで主審を担当。昨年11月の北中米W杯アジア2次予選の中国対韓国など、アジア諸国同士の対戦でもホイッスルを吹いていた。
アル=ジャシム氏が主審を担当した試合では、2019年のAFCアジアカップで韓国に0-2と敗れたほか、北中米W杯アジア2次予選でも韓国に0-3と完敗。後者の試合に関しては、中国のラフプレーを巡り、両国間で批判の応酬が繰り広げられたことで話題になっていたが、中国メディア『新浪体育』は「アル=ジャシム氏はずっと中国に不利な判定を下している」などと非難している。
一方、日本も過去にアル=ジャシム主審による「中東の笛」に苦しめられた。2016年9月1日のロシアW杯アジア最終予選では日本がUAE代表に1-2と敗れたが、FW浅野拓磨(マジョルカ)のシュートがゴールラインを割ったにも関わらず、ゴールが認められなかったことで話題に。
UAEの同点ゴールに繋がったフリーキックでは、直前にDF吉田麻也(ロサンゼルス・ギャラクシー)とUAE選手が接触。UAE側が明らかにファウルを貰いに行ったように見えたものの、吉田にイエローカードが提示されたが、この判定に対しても日本のサッカーファンから批判が噴出。それだけに中国戦での主審担当決定を受けて、ネット上では「悪い思い出しかない」「中東の笛は勘弁してほしい」といった声が挙がっている。
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