FC東京は今月17日開催の明治安田J1リーグ第27節で、東京ヴェルディに0-0と引き分け。東京ダービーで勝ち切れなかっただけに、試合後にはピーター・クラモフスキー監督の解任や小原光城ゼネラルマネージャー(GM)など一部幹部の退陣を求める声が挙がっている。
FC東京はパリ五輪U23日本代表GK野澤大志ブランドンやMF荒木遼太郎など有望株を擁する一方で、主力選手のMF松木玖生が先月に海外移籍。東京V戦前にはDF徳元悠平の名古屋グランパス移籍が正式決定し、ファン・サポーターに衝撃をもたらしていた。
そんな中で迎えた東京V戦では、ポゼッション率61%と主導権を握ったものの、シュート本数は8と東京Vの半分以下に。後半にはDF森重真人がシュート直撃で意識を失い、救急搬送されている。
FWディエゴ・オリヴェイラをはじめ攻撃陣が決定力を欠き、スコアレスドローに終わったFC東京。27試合を終えて8位とJ1残留争いに巻き込まれていないとはいえ、ネット上では「クラモフスキー監督解任で!」「本人から辞めてほしい」などと監督交代論が噴出。「小原GMも更迭で」「監督だけでなく、幹部も刷新すべき」とチーム編成に責任を求める声も挙がる一方で、「クラモフスキー解任されても代わりの監督がいない」「今季はピーター解任ないと思う」という意見も見受けられる。
今季もここまでJ1優勝争いとは無縁であるだけに、ファン・サポーターからの不満は止まない。ただ、FC東京OBの元日本代表MF高橋秀人はクラモフスキー監督の指導に一定の理解を示しているようだ。
鹿島アントラーズOBの名良橋晃氏とフリーアナウンサーの原大悟氏によるYouTubeチャンネル「名良橋さんの大悟味ちゃんねる」では、今月6日更新分の動画で原氏と高橋が退団。同選手は試合ごとにチーム全体のパフォーマンスの波が激しいことを「永遠の課題」と指摘している。
ただ一方で、「ポゼッションからの点の取り方が、なんか個人任せに見える時もある」という意見に対しては「そういうサポーターの声も聞くけど、パターンを作ることをやりすぎると選手がロボットになる。相手を見てプレーするとか、相手の嫌なことをするというのが無くなってしまう。クラモフスキー監督はポゼッションをしながらも、選手の立ち位置の概念はしっかりしていると思う」と反論している。
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