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中村航輔の去就は?ポルティモネンセ身売りか「中国企業が130億円で買収」

中村航輔 写真:Getty Images

 かつて柏レイソルでプレーしていた日本代表GK中村航輔は、ポルトガル2部降格ポルティモネンセのプレシーズントレーニングに参加。ただ、同クラブの身売り報道が飛び交っているだけに、同選手の去就に注目が集まっている。

 ポルトガルメディア『ポルトガル・レジデント』が今月3日に報じたところによると、中国の蘇寧グループがポルティモネンセの買収に向けて動いているとのこと。今後1年以内にテオドロ・フォンセカ氏からの経営権移行が完了する見通しであり、買収額は8000万ユーロ(約128億円)にのぼるが、現地ではクラブ施設の環境改善が見られないことを理由に、現首脳陣への批判が強まっているという。

 ただポルトガル紙『レコルド』は、セリエA(イタリア1部)インテルの経営権を売却した蘇寧グループの過去を特集。同グループは2016年にインテルを買収したものの、コロナ禍で3億9500万ユーロ(約670億円)の債務を返済できず、今年5月にアメリカ企業の「オークツリー」に売却している。

 一方、中村は2021年1月に柏からポルティモネンセへ移籍。2021/22シーズンまでトップチームでの出場機会に恵まれなかったが、2022年8の正守護神退団をきっかけにレギュラーに定着。2022/23シーズンにポルトガル1部リーグで30試合に出場したものの、2023/24シーズンは代表戦における怪我の影響で20試合のスタメン出場に。2部降格プレーオフの2ndレグでは、ヴィニシウスにスタメンを譲っていた。

 ポルティモネンセとの契約を2026年6月まで残している中村。クラブの先行きが不透明であるだけに、ネット上では同選手の移籍を予想する声も湧き起っている。