Jリーグ 鹿島アントラーズ

鹿島につづきボリビア代表監督解任。ザーゴがJリーグ巡り批判「チャンス少ない」

カルロス・ザーゴ監督 写真:Getty Images

 かつて鹿島アントラーズを率いていたカルロス・ザーゴ氏は、今月18日にボリビア代表監督を解任されてフリーに。解任前、ブラジル人指導者に対するJリーグクラブの印象について私見を述べていた。

 現役時代に柏レイソルやセリエA(イタリア1部)の名門ASローマでプレーしていたザーゴ氏。ブラジル国内の複数クラブを渡り歩いた後、2020年1月から鹿島で指揮を執っていたが、成績不振により翌2021シーズン途中で解任されていた。

 鹿島を去った後は、ボリバル指揮官として2022シーズン前期のボリビア1部リーグで優勝。ブラジル1部コリチーバを経て、昨年10月にボリビア代表監督に就任したが、同国代表はFIFAワールドカップ北中米大会南米予選で1勝5負と振るわず。今年6,7月開催のコパ・アメリカでも3戦全敗でグループステージ敗退という結果に。ボリビアサッカー連盟(FBF)は今月18日にザーゴ監督の解任を公式発表している。

 そんなザーゴ氏は先月下旬、ブラジルメディア『グローボ』のインタビューに対応。自身が鹿島監督を解任されたこともあり、ブラジル人指導者のJリーグ挑戦について以下のように語っている。

 「ブラジル人指導者は、日本で得られるチャンスが少なくなっている。日本に行ってから半年、1年後により良いオファーを求めてブラジルに戻りたがるんだ。これでは日本での道を閉ざすことになる。中東でもそうだ。以前はブラジル人監督が5,6人いたが、今はオダイール・ヘルマン(サウジアラビア1部アル・ラーイドFC)とペリクレス・シャムスカ(サウジアラビア1部アル・タアーウンFC)くらいしかいない」

 今季Jリーグの舞台で指揮を執るブラジル人監督がいない中、Jリーグを“格下扱い”する風潮に一石を投じたザーゴ氏。ローマ時代に中田英寿とともにプレーするなど、日本との繋がりが深いだけに、同氏の去就に注目が集まる。