Jリーグ 横浜F・マリノス

横浜FM元監督キューウェル、今回が4度目の解任だった

ハリー・キューウェル監督 写真:Getty Images

 7月15日付けでJ1リーグの横浜F・マリノスが公式声明を発表し、監督の座を解任された45歳のハリー・キューウェル氏。過去の監督就任経験も、成功とは程遠い結果ばかりだった。

 リバプール(2003-2008/イングランド1部)とリーズ・ユナイテッド(1996-2003/イングランド2部)のスター選手だったキューウェル氏は、2014年に現役を退いた後、2015年から2017年までワトフォードU23の監督を務め、その後、イングランドの下部組織で4度の監督就任を経験している。

 クローリー・タウン(2017-18/イングランド4部)で監督に就任した後、ノッツ・カウンティ(2019/イングランド4部)では、わずか14試合で解任された。その後、オールダム・アスレティック(2020-21/イングランド5部)でも1シーズンも持たず、2021年3月に解任。バーネット(2021/イングランド5部)では7試合で1勝もできずに2021年9月に解任となり、2021年のうちに2度も解任の憂き目にあっている。

 そして2022年6月には、横浜FM入団への布石となったであろうアンジェ・ポステコグルー監督(トッテナム・ホットスパー)のアシスタントとしてセルティック(スコットランド1部)に加わり、指導者としての成長を手に入れたように思えた。

 満を持して2023年の大晦日に横浜FMの監督に就任したが、2024年J1リーグ第23節までに8勝5分10敗と降格圏までわずか7ポイント、首位の町田ゼルビアとは20ポイントという大差の12位に沈んだ時点で解任。2017年からの短い監督経験の中で早くも4度目の解任を味わうこととなってしまった。

 2024シーズンの結果次第では、過去にイングランドの下部リーグで3度も解任を味わった監督を選んだ上層部にも問題は飛び火してしまうかもしれない。