J1首位を走る一方、天皇杯2回戦で筑波大学に敗れた町田ゼルビア。ロングスローを駆使した戦術や、黒田剛監督の言動に対する賛否が相次ぐ中、日本代表OBの城彰二氏が“町田批判”に反論。指揮官のチームマネジメントを評価している。
黒田監督と同じく北海道出身の城氏は、今月9日に自身のYouTubeチャンネル「JOチャンネル」を更新。話題が町田の快進撃に及ぶと、「色々な方たちから賛否あって。『ロングスローをプロで使うのか』みたいな話だけど、町田よりも他のチームの方が使っている」と、同クラブの戦術批判に反応。「ルールに則った中での武器だから、なぜ批判されるのか分からない。やり続けて効果的だと思えば、他のチームはもっとやっているわけだから」と首を傾げている。
町田監督就任前、同郷の城氏に対してプロの世界に飛び込むことに対する不安を打ち明かしたという黒田氏。しかし、細部まで勝負に拘るメンタリティーを選手に植え付けさせるなど、確かな手腕を発揮している。
このチームマネジメントについて、城氏は「選手とすごくコミュニケーションをとる。黒田監督の言葉は本当に整理されていて論理立っている。そこに良い感情、悪い感情など色々なものを付け足して話をするから、説得力がある」と、言葉の伝え方を評価。その上で「自分が失敗した時は謝る。自分のミスだったとはっきり言うし、色々なものを携えている監督だから、チームマネジメントに関しては凄いなと思う」と、自分の非を認める一面も明かしている。
一方、町田は先月12日開催の天皇杯2回戦で、MF安井拓也、DFチャン・ミンギュら4選手が負傷。PK戦の末に敗れると、黒田監督は試合後のインタビューで筑波大学側のラフプレーや主審の判定を非難。一部選手に「非常にマナーが悪い」と指摘したほか、小井土正亮監督の指導法も批判していた。
この筑波大学戦後の批判コメントは、ネット上で話題に。町田指揮官に対する批判が挙がったほか、筑波大蹴球部員に対する誹謗中傷メッセージが見受けられるなど、騒動に発展していた。
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