北海道コンサドーレ札幌は今月9日、MF金子拓郎が日本代表DF藤井陽也所属のベルギー1部KVコルトレイクへ完全移籍すると公式発表。クロアチア1部ディナモ・ザグレブ在籍時の2023/24シーズンにマークした攻撃面のスタッツを根拠に、新天地での活躍が予想される。
金子はミハイロ・ペトロヴィッチ監督のもと、攻撃陣の中心選手として札幌を支えると、昨年夏にディナモへ期限付き移籍。昨年12月まではクロアチア1部リーグで1ゴール5アシストと結果を残していたが、年が明けると今季最終戦でゴールネットを揺らすまで無得点。ディナモは26歳という年齢などを考慮する形で、買い取りオプションの設定額の減額を求めたが、これを札幌が拒否したことにより、ディナモ退団が決まっていた。
国際サッカー連盟(FIFA)の関連調査機関である『CIESフットボール・オブザーバトリー(スポーツ国際研究センター)』が今月8日に公表したデータによると、金子は昨年の公式戦を対象としたドリブル成功率で88.4%をマーク。FWウスマン・デンベレ(パリ・サンジェルマン)やFW(マンチェスター・シティ)らがトップ5に名を連ねる中、世界第7位に。FWビニシウス・ジュニオール(レアル・マドリード)やFWキングスレ・コマン(バイエルン・ミュンヘン)らを僅差で上回ったという。
コルトレイクは2023/24シーズンのベルギー1部リーグを15位で終えたが、藤井の活躍もあり下位4クラブによるプレーオフで14位に浮上。ロンメルSKとの入れ替え戦を2試合合計5-2で制し、かろうじて残留を決めると、先月13日に藤井の完全獲得を公式発表している。
ディナモ退団後も札幌の練習に参加せず、海外の複数クラブからのオファーを受け取っていた金子。ベルギー1部リーグがJリーグと比べて、個人の局面打開力が結果に直結しやすい舞台であるだけに、このドリブラーのさらなる活躍が期待される。
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