Jリーグ 北海道コンサドーレ札幌

金子拓郎が札幌退団へ「練習参加難しい」欧州複数クラブからオファー

金子拓郎 写真:Getty Images

 クロアチア1部ディナモ・ザグレブは6月30日、MF金子拓郎が北海道コンサドーレ札幌からの期限付き移籍期間満了に伴い、2023/24シーズン限りで退団すると公式発表。今年夏の去就に注目が集まっているが、札幌復帰の可能性は低いという。

 札幌の三上大勝代表取締役GMは今月4日放送の「コンサ三上GMのGreatVictory!」(らむれす:三角山放送局)に出演。ディナモとの交渉について「ディナモ残留を最優先に考えていたが、こちらと約束していた条件とは程遠かった」などとコメント。ディナモ側の提示した移籍金の低さを交渉破談の原因に挙げているが、クロアチア紙『germanijak』も先月20日の時点で「ディナモは買い取りオプションの金額を110万ユーロ(約1億8000万円)から60万ユーロ(約1億円)へ引き下げるよう要求も、札幌はこれを拒否」と伝えていた。

 また、金子は6月27日から札幌のトレーニングに参加予定だったものの、欧州2クラブからオファーが届いたため、チーム合流は難しいとのこと。今月3日時点では3クラブからオファーが手元にあるほか、完全移籍で札幌を退団する可能性があるとのことだ。

 現在26歳の金子は、2020年に札幌へ正式加入。プロ1年目から攻撃陣の主力選手として活躍すると、昨年7月にディナモへ移籍。昨年12月まではクロアチア1部リーグで1ゴール5アシストと結果を残していたが、今年はリーグ戦でわずか1ゴールと失速。今年4月には一時スタメンを外れていた。

 2021シーズン終了後にヴィッセル神戸移籍報道が飛び交う中で札幌に残留した金子。札幌がJ1最下位に沈んでいるだけに、同クラブの救世主となることを願うファン・サポーターも一定数見受けられるが、ネット上では海外挑戦続行の可能性を後押しする声も挙がっている。