パリ五輪U23日本代表候補の玉突き移籍が起こりそうだ。ベルギー1部シント=トロイデンVV(STVV)は、セリエA(イタリア1部)パルマ移籍間近とみられるGK鈴木彩艶の後釜として、ポルトガル1部ベンフィカからGK小久保玲央ブライアンの獲得すると、現地で報じられている。
鈴木は以前からジェノア、マンチェスター・ユナイテッドからの関心が報じられる中、先月下旬にMF藤田譲瑠チマらとともにSTVVのプレシーズントレーニングに参加。しかし、イタリアメディア『スカイスポーツ』は今月1日に「パルマは鈴木の獲得まであと一歩」とリポート。これによると、パルマはSTVVとの交渉を進めており、移籍金700万ユーロ(約12億1000万円)で合意に達する可能性があるという。
するとベルギー紙『HBVL』は同日に「STVVは鈴木を1000万ユーロ(約17億3000万円)という史上最高額でイタリアのクラブに売却しようとしている。STVVは即座に後釜を確保した。小久保はベンフィカから期限付き移籍でSTVVへ加入する」と報道。
ベンフィカの情報を専門に扱う『Coluna Vermelha』も「小久保のSTVV移籍報道は当然のことである」とした上で、「小久保は試合ごとにミスを犯す。そのミスを修正するためには、レギュラーとしてプレーする必要がある」と日本代表GKに厳しい視線を送っている。
柏レイソルの下部組織出身である小久保は、2019年1月にベンフィカへ移籍も、ここまでトップチームの公式戦で出番なし。2023/24シーズンはセカンドチームの一員としてポルトガル2部リーグで16試合にスタメン出場していたが、GKアンドレ・ゴメスの台頭により今年2月以降は全試合ベンチ外。AFC U23アジアカップ兼パリ五輪予選で大岩ジャパンの正守護神として活躍したとはいえ、ポルトガルメディア『Glorioso』は今年5月に「ベンフィカでのサイクルに終止符が打たれる。第2GKとしても実力不足だ」と、今夏退団の可能性を伝えている。
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