吉田達磨監督の解任、岡田明彦強化本部長の辞任、MF島川俊郎の現役引退、MF西谷和希の退団で混迷を深めていた徳島ヴォルティス。増田功作新監督のもと、明治安田J2リーグ第21節終了時点で11位と立ち直っている一方、同クラブからブラジル1部コリンチャンスへ期限付き移籍中のブラジル人DFカカが好調を維持しているという。
カカは2021年2月にクルゼイロから徳島へ完全移籍。来日1年目からセンターバックの主力選手として活躍していたが、2023年5月以降は全試合でメンバー外と序列を下げると、同年7月に徳島からアトレチコ・パラナエンセへ期限付き移籍している。
アトレチコ加入後、公式戦20試合でプレーしていたカカだが、今季に入って公式戦全試合でベンチ外。30試合以上の出場で発生する買い取り義務の存在が指摘される中、今年3月にアトレチコ退団が決定。徳島に復帰することなく、コリンチャンスへ期限付き移籍により加入した。
そのコリンチャンスでは、今季ここまでブラジル1部リーグで11試合中8試合にスタメン出場。チームがリーグ戦直近7試合で4分3敗と苦戦する中、ブラジルメディア『Gazeta Esportiva』は今月25日に「カカはプロキャリアで最高のシーズンを過ごしている」とリポート。これによると、同選手の期限付き移籍期間は今年12月までであり、200万ユーロ(約3億4000万円)の買い取りオプションが付いているという。
新天地でレギュラーを掴んでいるだけに、徳島復帰や買い取りオプション行使によるコリンチャンスへの完全移籍も考えられるが、『Gazeta Esportiva』は両クラブの動向に触れていない。コリンチャンスは2部降格圏の18位に沈む中、今夏の移籍期間で動きがあるのか注目が集まる。
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