
かつて清水エスパルス、セレッソ大阪、東京ヴェルディを率いていたスペイン人のミゲル・アンヘル・ロティーナ氏が、ヴィッセル神戸監督時代を振り返ったほか、日本のサッカー人気について私見を述べている。
ロティーナ氏はレアル・ソシエダやビジャレアルなどを経て、2017年からおよそ6年にわたりJリーグで指揮。東京Vを2年つづけてJ1昇格・参入プレーオフに導いたほか、C大阪時代には守備の重きを置いた戦術を浸透させ、上位争いを展開していた。ただ一方で清水や神戸で結果を残せず。特に神戸ではJ1最下位に低迷と結果を残せず、監督就任からわずか2か月半でチームを離れている。
スペインメディア『dxt』で今月18日に掲載されたインタビュー記事によると、ロティーナ氏は「日本では6年過ごしたけど、最後の年(2022年)はアンドレス・イニエスタのいる神戸で指揮を執った。財政の側面から見ると一番強力なクラブだったが、蓋を開けると私にとっては良くなかったんだ。私が監督に就任した時に怪我人が多かった。それまでの5年間は良かったけどね」と、神戸時代について否定的なコメントを残したという。
一方で、日本のサッカー人気については「日本ではサッカー文化が成長している。最も人気があるのは野球だけど、数年前から子供の間で野球よりもサッカーの方が人気だ」と評価している模様。
「日本人はスタジアムでのサッカー観戦を好んでいるし、テレビではあまり見ない。サッカー観戦は娯楽であり、ユニフォームを着て1日を過ごしている。J1の観客数は2,3万人、J2だと1万人くらいだ。アウェイゲームでも多くのサポーターが来てくれる。日本は鉄道網が発達しているし、東京、名古屋、大阪間だと新幹線を使って1,2時間で行けるんだ」と、Jリーグファンの観戦様式にも言及したという。
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