パリ五輪U23日本代表候補である町田ゼルビア所属FW藤尾翔太は、先月19日に行われた明治安田J1リーグ第15節の東京ヴェルディ戦における「PK直前の水かけ行動」で話題に。同選手や黒田剛監督への批判も相次いでいるだけに、東京ヴェルディOBの高木義成も反応している。
プレー強度の高さやロングスローを武器に、クラブ史上初となるJ1の舞台でも躍進が止まらない町田。黒田監督は徹底して勝負に拘る姿勢を貫いているが、ファウルやボールとは関係ない場所でのプレーを巡って、議論が白熱することも。東京V戦では5-0と大差をつけて勝利したが、2-0とリードで迎えた後半15分のシーンが反響を呼んでいる。
この場面では、PK獲得直後にキッカーの藤尾が給水ボトルに入っていた水をボールにかけて、ペナルティースポットにボールをセット。シュートは右ポストに当たった後、ゴールマウスに吸い込まれたが、ネット上では同選手の水かけ行動に対して、「真似する子供が出てくることまで考えると、褒められた行為ではない」「勝利のためなら良いとする考え方が嫌い」「スポーツマンシップに反するのでは?」「日本人からは好かれないだろうけど、それさえ気にしなければ問題はない」「是非の話じゃなく好き嫌いの話」といった疑問や賛否両論が湧き起こっている。
この藤尾の行為には、高木氏も反応。「PK時にボールに水?そんなのどうでもええやろ…ってわけにはいかないか」と切り出すと、「キックが上手い選手だったら確実に球速上がるもんな(芝生と友達になれれば)」と水かけ行動の効果を指摘。ゴールキーパーという立場で「私なら確実にタオルで拭く」と町田対策を提案したが、「それに引き換え…GKはちょっと間違い起こせばイエローカード(笑)」と、キッカーとゴールキーパーの間におけるルールの不公平さを訴えた。
高木氏は前身のヴェルディ川崎時代も含めて、10年間にわたり東京Vでプレー。東京Vを退団した後は名古屋グランパス、FC岐阜と渡り歩いているほか、現役引退後は自身のYouTubeチャンネルを通じて、ゴールキーパーのトレーニングメソッドを発信している。
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