Jリーグ 町田ゼルビア

町田は「韓国のやり方に近い」と浦和戦後に海外分析したワケ。金明輝にも注目

金明輝コーチ 写真:Getty Images

 黒田剛監督率いる町田ゼルビアは、今月26日に行われた明治安田J1リーグ第16節の浦和レッズ戦で2-1と勝利。依然としてJ1首位を走っているだけに、海外メディアも同クラブの好調ぶりに熱視線を送っている。

 ブラジルメディア『グローボ』は27日に「町田ゼルビアの秘密とは?」という見出しのもと、同クラブの快進撃を特集。1試合平均のボール支配率(43%)、シュート数(2.9本)がリーグで2番目の少ないことを紹介した上で、黒田監督の志向するプレースタイルについて、以下のように評している。

 「黒田監督は革新的なサッカーをするのではなく、シンプルかつ効率的なプレーで成功を収めており、日本サッカー界を揺るがしている。カウンターで素早くフィニッシュまで持ち込む正確さ、相手ボールホルダーへのプレッシング、フィジカル勝負が特徴であり、結果を重視した実践的なサッカーだ」

 「ポゼッションに拘る典型的なJリーグクラブのスタイルとは大きく異なり、韓国のプレースタイルに近い。アシスタントコーチが金明輝であることも偶然ではない。彼はすでにサガン鳥栖で成功を収めている」

 また、同メディアは町田の親会社である『株式会社サイバーエージェント』の資金力にも着目。「サイバーエージェントの志は大きく、資金も豊富だ。昨季終了後にたくさん選手を獲得したが、新戦力のほとんどが主力として機能している」と綴るなど、オ・セフンやDF昌子源らの活躍に触れている。

 プレー強度の高さやスローイン、ロングスロー、ロングフィードを武器とする町田のプレースタイルには、韓国紙『朝鮮日報』も着目。同クラブの躍進を支えている選手として、ナ・サンホ、オ・セフン、チャン・ミンギュと韓国人3選手を挙げると、「清水エスパルスでは、パスとテクニックを重視するスタイルに適応できなかった。町田はロングボールやフィジカル勝負を重視するので、空中戦での勝負強さを活かして攻撃のクオリティーを高めている」と、オ・セフンが町田で活躍している背景を分析している。