
日本代表MF鎌田大地には、セリエA(イタリア1部)ラツィオ退団の可能性が浮上。アイントラハト・フランクフルト時代の恩師オリバー・グラスナー監督率いるクリスタル・パレスとの移籍交渉も報じられる中、ラツィオのクラウディオ・ロティート会長が選手側に厳しいメッセージを送ったという。
鎌田の去就を巡っては、イタリア紙『コリエレ・デッロ・スポルト』が今月7日に「鎌田はロティート会長に契約延長の意思を伝えた。イゴール・トゥドール監督のおかげで、マウリツィオ・サッリ前監督時代とは考えが変わった」とリポート。しかし、イタリア紙『ラ・レプッブリカ』が20日に契約延長交渉停滞の可能性を報道。これによると、選手側が年俸300万ユーロ(約5億1000万円)と現状維持による3年間の契約延長オプション発動を望まず。300万ユーロから400万ユーロ(約6億8000万円)への引き上げ、単年での契約延長を求めているという。
選手側が条件面で不満を抱いていると考えられる中、イタリア紙『イル・メッサジェッロ』は21日にクリスタル・パレスと選手サイドの交渉を報道。「クリスタル・パレスは、鎌田がラツィオに要求した年俸額の支払いを約束している」とし、同選手が恩師グラスナー監督との再会に傾いている可能性を伝えていた。
そんな中、『イル・メッサジェッロ』が27日に報じたところによると、ロティート会長はクリスタル・パレス移籍報道に不満を抱えている模様。会長は「彼はラツィオに残りたいと言っていた。我々は誠意を示したし、今度は彼が本気であることを証明しなければならない。約束を守る必要がある」と、鎌田に残留を決断するようにプレッシャーをかけたという。
また同紙は「鎌田は今月30日までに自動更新条項を適用するか、契約満了で退団するか決めなければならない」とリポート。契約延長交渉の期限も伝える一方、現地ではライバルクラブであるローマ移籍の可能性が報じられたことをきっかけに、ラツィオサポーターから「鎌田は裏切り者だ!」といった批判や誹謗中傷、脅迫も飛び交っているという。
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