浦和レッズ所属のブラジル人FWチアゴ・サンタナは、今月17日開催の明治安田J1リーグ第4節・湘南ベルマーレ戦で途中出場もノーゴールだった。そんなサンタナの試合後の様子がSNSで拡散され、思わぬ解釈を生んでいる模様。浦和に対する批判が湧き起こっているほか、清水エスパルスサポーターからは同選手の状態を心配する声も挙がっている。
サンタナは2021年から3シーズンにわたり清水でプレー。いずれのシーズンでもリーグ戦2桁得点をマークするなど、絶対的ストライカーとして活躍していたが、今年1月に浦和へ完全移籍。浦和の一員として迎えた今季は、開幕から2試合続けてスタメン出場も無得点。第3節の北海道コンサドーレ札幌戦ではFW興梠慎三にスタメンの座を譲っており、湘南戦でも66分からプレー。一部では、ペア・マティアス・ヘグモ監督の戦術にフィットし切れていない可能性も指摘されている。
湘南戦で4-4と引き分けた浦和の戦いぶりを巡り議論が白熱する中、X(旧ツイッター)では浦和の選手たちがファン・サポーターに挨拶する時のシーンが15秒程度の動画により拡散。ファン・サポーターから拍手や激励の声を受ける中、主将の日本代表DF酒井宏樹が左手を挙げた直後に選手たちがお辞儀をしたが、サンタナは頭を下げず。笑顔を見せることなく、その場を後にしている。
この動画投稿に対しては「清水がJ2降格した時、誰よりもお辞儀して誰よりも悲しんでいたサンタナが…?」「清水では、こんなサンタナ見たことない」「ベンチ殴っている動画もそだけど、清水にいた時には全く見たことがなかったサンタナになっていて切ない」などと、清水サポーターから続々と反応が。「ブラジル人が多い清水から移籍したから、孤立しているかも…」「1年で移籍するかも」といった声も挙がっている。
一方で、「自分の不甲斐なさをお金払っている客に八つ当たりするのは、プロとしておかしい」「この態度は良くない」「浦和酷いな」などと、同選手や浦和への否定的な意見も。「印象操作だ」「この切り取りでサンタナが批判された方が良いと思っているのかな」と、断片的に切り取った投稿への批判もあるほか、「サンタナはスロースターターなので、気長に待ってほしい」といったサポーターへの呼びかけや、「厳しい世界を乗り越えてほしい」などとサンタナへエールを送るファン・サポーターもいる。
3シーズン過ごした清水に別れを告げ、複数クラブからオファーがある中で浦和に新天地を求めたサンタナ。興梠とのポジション争いを繰り広げる中、開幕から思うような結果を残せていないだけに同選手の今後が心配される。
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