2024明治安田J1リーグ第3節の9試合が3月9日~10日に開催された。冬に積極的な補強を敢行した名古屋グランパスが3連敗と苦しむ中、ここまで白星のなかったチームにも今季初勝利の瞬間が訪れシーズン序盤の明暗が出始めている。
ここでは、そんな第3節で活躍した選手たちをベストイレブン形式で紹介していく。
GK:小島亨介(アルビレックス新潟)
開幕から1勝1敗で第3節を迎えたアルビレックス新潟。ホームの地で、名古屋グランパスを相手に終盤挙げた1点を守り切り今季2勝目を挙げた(1-0)。なかなかゴールの生まれない緊張感あるゲームで、GK小島亨介の安定感が際立った。自陣からのつなぎで見せた冷静かつ正確な足元の技術に加え、DFラインの背後を狙われた場面での飛び出しなど的確な判断を随所に披露。無失点勝利の原動力となった。
DF:古賀太陽(柏レイソル)
開幕から負けなしの柏レイソルは、前節川崎フロンターレとの死闘を制したジュビロ磐田の本拠地へ乗り込んだ(1-0)。拮抗したゲームで結果的にこの試合唯一の得点となるゴールを挙げたのはキャプテンDF古賀太陽だった。セットプレーの場面、ニアで頭に合わせ見事な先制点をマーク。守備でも中心選手として前節4ゴールのFWジャーメイン良を抑えるなどチームの連勝に大きく貢献した。
DF:荒木隼人(サンフレッチェ広島)
前節のFC東京戦では先制しながらも追いつかれ引き分け(1-1)となっていたサンフレッチェ広島。第3節では、北海道コンサドーレ札幌との前節を4-0の大勝で終えているサガン鳥栖と対戦した。鳥栖の新戦力FWマルセロ・ヒアンら攻撃陣の前に、DF荒木隼人は安定した守備力で立ちはだかった。出足の鋭い守備対応やクロス、ロングボールに対する空中戦の強さでチャンスを作らせず、チームの無失点勝利に貢献した。
DF:塩谷司(サンフレッチェ広島)
開幕戦以来となる無失点勝利を挙げた第3節のサンフレッチェ広島(対サガン鳥栖4-0)。4ゴールを挙げる大勝で終えた今節、口火を切る先制点を挙げたのはDF塩谷司だった。エリア付近でボールを受けると右足一閃、抑えの効いたミドルシュートで今季初ゴールとなる先制点をマーク。その後も積極的な持ち上がりを見せるなど、守備だけでなく攻撃面での貢献も光った。
DF:酒井宏樹(浦和レッズ)
冬にFWチアゴ・サンタナら即戦力の獲得に成功しながらも勝利が遠い浦和レッズは、第3節で北海道コンサドーレ札幌と対戦。前半にキャプテンDF酒井宏樹の挙げた1点を守り切り、嬉しい今季初勝利を挙げた(1-0)。クロスに対して酒井はエリア中央へ走り込み、叩きつけるようなヘディングで先制点をマーク。渾身の一発で勝利に貢献している。途中DFアレクサンダー・ショルツの負傷交代といった気がかりな事象もあったが、この勝利で浦和が上昇気流に乗れるか注目だ。
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