V・ファーレン長崎はファビオ・カリーレ監督を巡る問題で、ブラジル2部降格クラブのサントスや同監督などを相手どり国際サッカー連盟(FIFA)に提訴すると公式発表。カリーレ監督が長崎の髙田旭人代表取締役会長兼社長から電話がかかってきたことを明かした上で、自分自身に非が無いと主張している。
カリーレ監督については、長崎が昨年12月4日に2024シーズンの契約更新を公式発表したにもかかわらず、サントスがおよそ2週間後の19日に同監督の招へいを発表。長崎は700万レアル(約2億円)とみられる違約金の支払いを求めてサントス幹部と交渉したが、サントスは日本時間13日未明にクラブ公式X(旧ツイッター)にて「サントスはカリーレ監督と長崎の契約が今年1月1日に終了していたことを把握。長崎との交渉を正式に終了した」と声明を発表していた。
このサントスの声明に対して、長崎は13日に「事実に反するのみならず、昨日の会議でのサントスの立場とも全く異なる主張。昨日の会議に関する回答がない中でこのようなリリースが発信されたことは極めて遺憾。クラブとしてしかるべき措置を取ることを検討してまいります」と反論。
19日夜には「サントスFCならびにファビオ カリーレ監督、レアンドロコーチ、デニスコーチおよびセザールコーチに関して、国際サッカー連盟(FIFA)に提訴することを決定いたしました」と公式発表している。
この長崎の対応に、カリーレ監督は納得していない模様。ブラジルのYouTubeチャンネル『Santa Cecilia TV』に出演した際、髙田会長とのやり取りについて皮肉を交えながら以下のようなコメントを残している。
「私はとても落ち着いている。長崎の会長から電話がかかってきた時だけ怖かったね。彼は私を呼んでいる。でも失礼ながら、日本人はそういう人たちだ。それに私は長崎で本当に幸せだったけど、ちょっとしたトラブルがあったんだ」
「私は彼にこう言った。『いいか会長。誰が話しているのか、誰がやっているのか、私には分からない。私はチームを見ているのであって、(契約問題については)会長、理事会、弁護士、代理人なんだ』と」
「それが真実だから、そう言っているんだ。サントスは何をしなければならないかを知っているし、私も何をしなければならないか知っている。そのことを気にしすぎると、今一番大事なことをしなくなる。たとえ、今シーズンの成績がそれほど良くなくてもね」
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