元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタは、今年7月にヴィッセル神戸を退団してUAE1部エミレーツ・クラブへ移籍。神戸退団後はFWリオネル・メッシ擁するMLS(メジャーリーグサッカー)インテル・マイアミなどからの関心が報じられていたが、インド移籍破談が明らかになっている。
イニエスタは2018年シーズン途中から約5年間にわたり神戸でプレー。2019シーズンに天皇杯優勝を成し遂げるなど、中心選手としてチームをけん引していたが、吉田孝行監督のもとで出場機会が減少。7月1日の北海道コンサドーレ札幌戦を最後に神戸を退団した。
神戸退団後はインテル・マイアミやアルゼンチン1部アルヘンティノス・ジュニアーズなどが新天地の候補に挙がっていたが、本人は中東移籍を決断している。しかしインドメディア『インディアン・エクスプレス』によると、選手サイドがインド1部モフン・バガンACに売り込んでいたとのこと。年俸800万ドル(約12億1000万円)という条件を提示したが、同クラブは「巨額の金銭要求が現実的ではなかった」としてイニエスタ獲得を断念したとのことだ。
またイニエスタの要求額は、インド1部リーグ所属4クラブの予算合計額を上回っている模様。モフン・バガンACの最高給取りは、オーストラリア代表FWジェイソン・カミングスの9600万ルピー(約1億7000万円)だという。
イニエスタは神戸時代に推定年俸32億5000万円を受け取っていたが、新型コロナ感染拡大によるクラブ経営への影響もあり、昨年以降は20億円規模に減額。モフン・バガンACへの要求額は神戸時代よりもさらに少なかったが、それでもインド国内では法外な金額という認識であるようだ。
なおエミレーツ・クラブで受け取っているイニエスタの年俸額は報じられていないものの、両者の契約期間は2024年6月まで。今季ここまでUAE1部リーグ7試合中5試合のスタメン出場で2ゴール1アシストをマークしているほか、新戦力ながらも早速キャプテンの役割を担っている。
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