ラツィオ所属の日本代表MF鎌田大地は、先月30日に行われたセリエA(イタリア1部)第10節フィオレンティーナ戦でも途中出場。現地ではマウリツィオ・サッリ監督の試合後コメントをもとに、今後もMFマテオ・ゲンドゥージのバックアッパーという立ち位置に変化はないという見方が広まっている。
ゲンドゥージと同じくラツィオ新戦力である鎌田は、今季開幕からリーグ戦4試合つづけてスタメン出場も、その後はリーグ戦2試合で出番なし。ゲンドゥージのスタメン出場が続く中、直近のリーグ戦4試合で後半途中からピッチに立っているほか、先月25日開催のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループステージ第3節フェイエノールト戦では出番がなかった。
フィオレンティーナ戦後、サッリ監督は鎌田をベンチスタートとした理由を問われると、「鎌田のことは大いに気に入っている。シンプルなプレースタイルで、ボールをナチュラルに動かせる。それにスペースへの飛び出しも良い。だが、彼とルイス・アルベルトが一緒にプレーすると、試合の主導権を失った時に苦境に陥る」と説明。
ゲンドゥージについては「彼は若い選手であるにもかかわらず、このクラブで良い経験を積んでいる。だが、彼に成長の余地があると私は思う。もし彼のプレーがよりシンプルで、かつチームのやり方に則ったものになれば、より重要な選手になるだろう」と前向きなコメントを残している。
それだけにイタリアメディア『プレー』は、両選手に対するコメントを比較した上で、ラツィオ指揮官の構想について以下のように綴っている。
「彼の言葉を踏まえると、ゲンドゥージは引き続き先発起用される。鎌田は試合が進むにつれて、よりクオリティと縦への推進力が求められる場面、守備ブロックを敷かれることが多い試合で貢献できるだろう」
鎌田のスタメン起用に消極的なサッリ監督。日本代表MFとゲンドゥージの起用法を固めたとみられるだけに、今後さらなる出場機会減少が予想される。
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