フォルトゥナ・デュッセルドルフ所属の日本代表MF田中碧は、今月27日に行われたドイツ2部リーグ第11節ブラウンシュバイク戦で2試合連続となるゴールをマーク。チームの勝利に貢献した一方、ブラウンシュバイク所属MF遠藤渓太のベンチ外が、現地で物議を醸している。
かつて横浜F・マリノスに在籍していた遠藤は、ウニオン・ベルリン在籍時の2021/22シーズンにブンデスリーガ(ドイツ1部)でわずか4試合の出場。ウニオンの構想から外れると、昨年7月にブラウンシュヴァイクへレンタル移籍。昨季もドイツ2部リーグで18試合の出場にとどまったが、レンタル移籍期間延長により残留していた。
しかし今季も厳しい立場に置かれている模様。開幕から2試合つづけて先発出場も、その後は一度もスタメンに抜てきされず、3試合で途中出場。デュッセルドルフ戦ではベンチ外となり、田中との日本人対決は実現しなかった。
ブラウンシュバイクは今月20日に行われたSVエルフェアスベルク戦で敗れた後、成績不振によりイェンス・ハーテル監督を解任。マルク・プフィッツナー暫定監督のもとで臨んだデュッセルドルフ戦では、スタメンやベンチ入りメンバーを大幅に入れ替えた。
それだけにドイツ紙『ブラウンシュヴァイガー・ツァイトゥング』は、ブラウンシュバイクが1-4と大敗を喫したことをうけて「デュッセルドルフ戦でスタメンに名を連ねた新戦力をわずかに1人」として、「遠藤など5名の新戦力(遠藤はレンタル移籍期間延長により残留だが…)がベンチメンバーにも入らなかったことは、チームをまとめた責任者にとって大きな痛手だ」と綴るなど、今年夏のチーム編成が失敗に終わったと批判。
「プフィッツナー暫定監督は、ハーテル前監督から最近軽蔑的な扱いを受けていた選手たちを積極的に起用した」と、監督交代による選手起用の変化を伝えている。田中がデュッセルドルフでも本来のパフォーマンスを発揮する一方、遠藤の序列低下が心配される。
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