明治安田生命J1リーグ首位のヴィッセル神戸は今月19日、プレミアリーグ(イングランド1部)アストン・ビラと戦略的パートーナーシップ締結で合意に達したと公式発表。イギリス国内では、ブライトンに所属する日本代表MF三笘薫の活躍が、今回のパートナーシップ締結を後押ししたとの見方が広まっている。
アストン・ビラはのナセフ・サウィリス会長は、神戸とのパートナーシップ締結に際して「両クラブは多くの重要な分野で協力しパフォーマンス、スカウティング、リクルートメント、データ分析、トップチームの選手管理、商業面やブランディング面などで知見を共有していきます」
「また、私たちはヴィッセル神戸のアカデミー選手の育成とヴィッセル神戸のユース育成コーチ陣を支援していきます。ヴィッセル神戸の選手たちにヨーロッパでフットボールをするための道を創り出し最終的にはアストン・ビラでプレーする道を拓くことができればと考えています」と、神戸の公式サイトを通じてコメント。将来的な日本人選手獲得の可能性に言及している。
このアストン・ビラの動きには、イギリスの公認会計士であり、サッカークラブの財務に詳しいキーラン・マグワイア氏も注目。英メディア『フットボール・インサイダー』のインタビューに応じた際、以下のようなコメントを残している。
「まず第一に、日本はファン・サポーターが裕福という点で非常に有利な市場であり、莫大なお金が動く。従って日本でのプレシーズンマッチ開催は、アストン・ヴィラにとって利益となるだろう」
「アストン・ビラはブライトンでの三笘マニアの影響に注目したのではないかと思う。三笘はブライトンに多大な経済的利益をもたらし、(イギリス国外で)ブライトンの知名度を高めて新たなファン・サポーターの獲得に貢献した」
「それにプレミアリーグでは過小評価されている市場から選手を獲得する可能性がある。我々は日本代表がFIFAワールドカップで常にそれなりの成績を収めてきたことを知っている。アストン・ビラは神戸との関係を、日本だけでなくアジア市場全体からの選手獲得を促進するための機会として利用するだろう」
かつて筑波大学や川崎フロンターレでプレーしていた三笘は、プレミアリーグ挑戦1年目の2022/23シーズンに7ゴール5アシストをマーク。今季もここまでリーグ戦9試合出場で3ゴール3アシストと、ブライトンの主力選手として活躍。今月20日には新たに2027年6月までの複数年契約を結んでいる。日本代表のスター選手が、プレミアリーグ所属クラブによる日本人選手獲得の動きを加速させている。
コメントランキング