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北朝鮮ラフプレー巡り川淵三郎と意見対立!日本代表戦主審をJ審判称えたワケ

川淵三郎氏 写真:Getty Images

 U22日本代表は今月1日、第19回アジア競技大会(杭州アジア大会)男子サッカー競技の準々決勝で、北朝鮮代表に2-1で勝利。日本サッカー協会(JFA)元会長の川淵三郎氏が度重なるラフプレー、日本代表スタッフへの威嚇行為、審判への執拗な抗議と北朝鮮の暴挙を批判する中、Jリーグ審判員が川淵氏とは異なった見解を示している。

 北朝鮮は背後からのスライディングタックルをはじめラフプレーを連発したほか、スムーズに飲料水の入ったペットボトルを渡さなかった日本のスタッフに対して、左手を挙げて殴ろうとする前代未聞の行為も。ウズベキスタン人の主審は、北朝鮮に計6枚のイエローカードを提示している。

 また試合後には、MF松村優太(鹿島アントラーズ)の決勝ゴールに繋がったMF西川潤(サガン鳥栖)のPK判定を巡り、北朝鮮の選手たちが声を荒げながら審判団に抗議。DFキム・ギョンソクなど一部選手が主審を追い回していた。

 この一連の愚行に対して、川淵氏は「アジア大会のサッカー北朝鮮戦。勝利したものの北朝鮮の、明らかに怪我を狙った酷いプレーをレフェリーが見逃し続けた。FIFAレフェリーとはとても信じられない。日本選手が大怪我しないかを心配しながら見ていた。試合終了後もレフェリーに突っかかっていたが何らかの処罰が課せられるべき行為だった」と憤慨。主審の判定や試合をコントロールする能力にも疑問の目を向けている。

 しかしJリーグ公式戦で550試合以上も副審を務めてきたプロフェッショナルレフェリーの八木あかね氏は、試合終了直後にX(旧ツイッター)で「主審はとても上手にゲームをコントロールしていたと思います。笛を吹いた後のマネジメントや毅然とした強い態度が特に良かったです。おつかれさまでした」と投稿。川淵氏の主張とは対照的に、ウズベキスタン人の主審を称えている。

 日本代表選手やスタッフ、それに審判員に対する暴挙で批判を浴びている北朝鮮。来年3月のFIFAワールドカップ(W杯)北中米大会のアジア2次予選でもA代表(森保ジャパン)が北朝鮮と対戦するだけに、ネット上で不戦勝や中立開催を求める声が沸き起こっている。