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日本代表へのラフプレー棚上げ…韓国代表が中国批判「VARなしで少林サッカー」

2011年のアジア杯では香川真司(写真左)がラフプレー被害に 写真:Getty Images

 これまでサッカーの日韓戦で、日本代表に対するラフプレーで批判を浴びてきた韓国代表。男子のU24チームが第19回アジア競技大会(杭州アジア大会)でベスト8まで駒を進めたが、韓国国内では準々決勝の対戦相手である中国代表への批判が熱を帯びている。

 MFイ・ガンイン(パリ・サンジェルマン)擁するU24韓国代表は、クウェート、タイ、バーレーンと同居したグループリーグで3戦全勝。E組首位で決勝トーナメントへ進出を果たすと、決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)ではキルギスを5-1で下した。

 その韓国代表は準々決勝で、ラウンド16でカタール相手に1-0と勝利した中国と対戦することが決定。韓国紙『オーマイニュース』が中国のラフプレーにより負傷者が出る可能性を危惧すると、韓国代表OBのイ・ヨンピョ氏は、韓国TV局『KBS』のYouTubeチャンネルに出演した際、皮肉を交えながらVAR(ビデオアシスタントレフェリー)なしでの開催に言及していた。

 「間違いなく非常に難しい試合になるが、ひとつ気がかりなのは、中国のホームなのにVARがないことだ。中国のIT技術は素晴らしい。現金を使うことなく、スマートフォンや携帯電話ひとつですべてが解決できるからね。驚くばかりだよ」

 すると韓国メディア『マネートゥデイ』も今月1日に「韓国代表はVARがない中、少林サッカーに立ち向かう」と見出しをうち、以下のように中国戦を展望している。

 「中国戦の試合展開を最も左右するファクターとして、相手のラフプレーと開催国のホームアドバンテージがある。今大会はVARがないため、審判の判定がかなり影響を与えそうだ。くわえて、この時期は中国最大の祝日である国慶節にあたる。そのためスタンドは中国人のファンで埋め尽くされるとが予想される」

 ただ韓国代表も、過去の日韓戦におけるラフプレーで何度も日本国民の怒りを買っている。特に2011年のAFCアジアカップ準決勝では、MF香川真司(現セレッソ大阪)が相手選手に右足甲を踏まれて、右足第5中足骨を骨折した。日本人の視点から「人の振り見て我が振り直せ」という言葉が韓国には当てはまるかもしれない。