2023明治安田生命J1リーグ第26節の計9試合が、9月2日、3日に開催された。セレッソ大阪は2日、ホームのヨドコウ桜スタジアムで川崎フロンターレと対戦。最終スコア3-0で勝利した。
前節では名古屋グランパスとの上位対決も制し、3位浮上を射程圏内に捉えたC大阪。一方の川崎は、リーグ戦直近3試合で1分2敗と不調の上、天皇杯からのスケジュールの影響で中2日と日程的にも厳しい状態でこの試合を迎えた。
ここでは、J1第9節C大阪VS川崎の試合を振り返り、C大阪が勝利した要因を解析していく。
C大阪VS川崎:試合ハイライト
同試合のファーストチャンスは、8分に川崎に訪れた。C大阪のMF喜田陽がボールを受けるところに、川崎MFジョアン・シミッチがプレスをかけボールを奪取。そのままゴール前へ持ち運び、FWレアンドロ・ダミアンへラストパスすると、ダミアンがダイレクトでシュート。しかしGKヤン・ハンビンがセーブし、得点を許さない。その後もしばし同様の展開が続いた。
28分、再び川崎に決定機。MF脇坂泰斗が入れた縦パスを、FW瀬川祐輔からダミアンへと繋ぎ、再び瀬川へ。瀬川のクロスに対し、脇坂が飛び込むもシュートはゴール上へ大きく外れる。川崎らしいボールの繋ぎで迫ったと言える。
41分、C大阪に決定機。MF香川真司があげたコーナーキックのボールをDF船木翔が頭でつなぎ、最後はDF進藤亮佑がヘディングシュートでゴールに迫る。GK上福元直人が防いだ。0-0のまま後半へ。
後半開始早々46分から、C大阪に得点の匂いがし出した。右サイドでボールを前に運んだMFジョルジ・クルークスが川崎ディフェンスライン前でフリーになったFWレオ・セアラにパスすると、ワントラップでシュート。惜しくもポストにはじかれた。
52分、C大阪が先制点。香川から右サイドのクルークスへ。クルークスがシンプルにクロスを上げると中でL・セアラが競りに行く。これが川崎のDF高井幸大にあたり、オウンゴールとなる。
C大阪が徐々にペースをつかみ始めた66分、クルークスのクロスが川崎DF山村和也の手にあたり、PKを獲得。これをL・セアラが確実に決め、2‐0とリードする。
2点を追いかける川崎は、飲水タイム後に4枚替えを実行。83分、交代で入ったFW小林悠がDF大南拓磨のクロスに反応しヘディングシュートを放つも、ヤン・ハンビンがセーブし得点を許さない。
後半アディショナルタイムにも、左サイドから仕掛けたC大阪のMF新井晴樹がペナルティーエリア内で山村に倒されPKを獲得した。このPKをFW渡邊りょうが確実に決め3‐0とし、試合終了となっている。
これにてC大阪が3連勝し、4位に浮上。川崎は9位と、厳しい状況が続いている。
では、C大阪目線から勝利した3つの要因をみていこう。
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