8月12日に開幕する2023/24シーズンのプレミアリーグ(イングランド1部)に先駆けて、2部チャンピオンシップが8月5日に開幕を迎える。3つかしかないプレミアリーグへの昇格枠をかけて24チームがしのぎを削るチャンピオンシップは、世界で最も厳しい2部リーグとされている。
現在チャンピオンシップ所属クラブに在籍している日本人選手は3人。ここでは、その3人の現状について紹介しよう。(※記事内の日付は全て日本時間)
坂元達裕(コベントリー・シティ)
2022年にセレッソ大阪からベルギーのKVオーステンデに移籍しプレーしていたMF坂元達裕が、この7月、イングランド2部のコベントリー・シティに完全移籍。2022/23シーズン、コベントリーは昇格プレーオフの決勝でルートン・タウンを相手にPK戦までもつれこみ、惜しくもプレミア昇格のチャンスを逃した。
加入後のトレーニングマッチでは後半途中出場が続いた坂元だが、7月29日に行われたエクセター・シティ(イングランド3部)とのクラブ親善試合ではスタメン出場し65分までプレーした。
コベントリーのマーク・ロビンズ監督は、昨シーズンから残留した選手と新戦力を徐々に融合させていく姿勢を取っており、坂元も現状ではサブが濃厚だろう。先日のエクセター戦もサブ組主体で臨んだ色合いが強いが、他の直近の数試合でも途中出場していることから監督の期待は大きいことがうかがえる。
事実、7月26日に行われたミルトン・キーンズ・ドンズ(イングランド3部)との親善試合では途中出場し、右サイドを鋭いドリブルで駆け上がり攻撃の起点となっていたことからも、前述のエクセター戦ではさらにアピールをしたいところだったが残念ながら得点は奪えず。地元紙『コヴェントリー・ライブ』の採点では5.5の及第点となり「ゴール前ではエキサイティングだったが前半はおとなしかった」と評された。
8月6日のチャンピオンシップ開幕戦では元プレミアリーグ王者レスター・シティとの対戦になるが、坂元はベンチスタートが濃厚だろう。しかし、途中出場でゲーム展開を変えることができれば、シーズン後半には先発出場の機会も訪れそうだ。
三好康児(バーミンガム・シティ)
2021年の東京五輪にも出場したFW三好康児は、2019年から4年間所属したベルギー1部のロイヤル・アントワープから今年6月にバーミンガム・シティにフリー移籍。加入時には流暢な英語でチームのインタビューに応えていた。
三好は7月15日にスペインで行われたカルタヘナ(スペイン2部)とのトレーニングマッチで62分から途中出場。好機を演出し、バーミンガムは2-1で勝利した。
しかしその後、太ももに張りを覚える違和感から20日に行われたノーサンプトン・タウン(イングランド3部)戦を欠場。その後、22日と29日に行われたトレーニングマッチも欠場している。当初、離脱期間は1週間程度とされていたが、現在の三好の状態について、今のところクラブから公式アナウンスはない。
三好は昨年10月に左膝前十字靭帯を損傷しており、カルタヘナ戦は9ヶ月ぶりとなる実戦復帰だった。シーズン開幕に向けアピールしたいところだが、このままでは8月5日に行われるスウォンジーとの開幕戦でベンチ入りできるかも微妙だ。
バーミンガムは17位で昨シーズンを終えており、経営陣とスタッフ首脳陣を刷新して新シーズンを迎える。新オーナーである米投資企業ナイトヘッド・キャピタル・マネジメントのもと積極的な補強を行い、フランス1部のオセールからMFシリキ・デンベレが加入。デンベレはセンターフォワードからウィング、シャドーをこなせるアタッカーのため、三好にとって大きなライバルとなりそうだ。ポジション争いを制し、三好の特徴である速さを活かした積極的な攻撃で勝利に貢献するためにも、まずは1日も早い戦線への復帰が待たれる。
コメントランキング