2020シーズンはJ2リーグで5位と躍進したギラヴァンツ北九州。しかし、そこからわずか1シーズンほどでJ3リーグへの降格を味わい、さらに今2023シーズンはそのJ3でも現在19位と苦戦を強いられている。
その要因には、昨季までの主力選手流出や期限付き移籍期間満了に伴う戦力ダウンが挙げられる。編成面での苦労は今季に限った話ではなく、特に躍進を遂げた2020年以降は各年同様の傾向が見られる。苦境に立たされている現状も相まって、そういった選手たちに帰ってきて欲しいと願うファンやサポーターも多くいることだろう。
ここでは、近年、北九州から他クラブへ移籍し現在も活躍している選手の中で、帰還を望む声が多いと思われる選手3名を紹介する。
ディサロ燦シルヴァーノ(湘南ベルマーレ)
2020シーズン、ギラヴァンツ北九州がJ2で上位進出した際の立役者でもあるFWディサロ燦シルヴァーノ。当時、18ゴールを挙げチームトップスコアラーとなっている。2021シーズン以降の移籍先である清水エスパルスでは、熾烈なポジション争いの影響もあり出場機会は限られたが、昨2022シーズン途中にJ2のモンテディオ山形へ期限付きで移籍すると、17試合で8ゴールと高い決定力を見せつけ、山形の後半戦躍進に貢献している。
北九州や山形での活躍を見れば、その決定力の高さに疑いの余地はない。今季6月まで在籍していた清水では、起用法の影響もあってか17試合3ゴールと決して満足のいく結果が出せていない。しかし、そのうちの1ゴールはミドルレンジからの見事なドライブシュートで、2~3月度のJ2月間ベストゴールに選ばれるなど、くすぶっていた清水でも、自身の能力の高さを示すゴールを挙げたと言えよう。
今季開幕当初は清水のスタメンに名を連ねる試合も多かったディサロ。しかし、監督交代を機に途中出場が増え、明らかに序列を下げた印象を受けた。7月13日には湘南ベルマーレへの完全移籍が発表され、清水を去ることが決まった。
J2での確かな実績を持つかつての稼ぎ頭を見て、移籍するのであればいっそ戻ってきて欲しいと願う北九州サポーターが多くいることだろう。
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