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ナポリ会長、板倉滉と伊藤洋輝獲得に固執「ブランド戦略で…」新監督と対立

伊藤洋輝(写真左)と板倉滉(写真右) 写真:Getty Images

 ボルシア・メンヒェングラートバッハ(ボルシアMG)所属DF板倉滉とVfBシュツットガルト所属DF伊藤洋輝には、以前からセリエA(イタリア1部)ナポリ移籍が噂されている。バイエルン・ミュンヘン移籍間近である韓国代表DFキム・ミンジェの後釜候補に挙がる中、ナポリ会長が日本人選手獲得にこだわる理由を現地メディアが報じている。

 ナポリのアウレリオ・デ・ラウレンティス会長は先月、イタリアメディア『Rai』の番組内で「我々はまさに日本人選手の獲得へ動いているところだ。日本人の友人から、日本でスカウトをするための契約書の草稿を送ると連絡があった」とコメント。スカウト責任者に対して「日本人選手とアメリカ人選手がほしい」と自身の要望を伝えたとみられている。

 そんな中、英メディア『スカイスポーツ』イタリア版は29日に「デ・ラウレンティス会長は、キム・ミンジェがアジアにおけるナポリの知名度を高めたと考えている。キム・ミンジェの後釜決定には、ピッチ上での能力だけではない影響を受ける可能性がある」とリポート。

 「アジアのマーケティング戦略を念頭に置くと、トップターゲットはブンデスリーガにある」とし、板倉と伊藤がトップターゲットだと主張するとともに、「両選手ともに移籍金は最大でも2000万ユーロ(約31億5000万円)だ」と綴っている。

 なおイタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は先日、キム・ミンジェの後釜候補として伊藤や板倉の他にDFジョルジオ・スカルビーニ(アタランタ)、DFケヴィン・ダンソ(RCランス)を挙げていた。ただ、リュディ・ガルシア新監督はスカルビーニの獲得を最優先する意向とのこと。会長の描く日本人選手獲得戦略と対立する格好となっている。