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遠藤航と伊藤洋輝の残留必至?独紙「シュツットガルト来日計画で…」

遠藤航(写真奥は伊藤洋輝) 写真:Getty Images

 ブンデスリーガ(ドイツ1部)VfBシュツットガルト所属の日本代表MF遠藤航とDF伊藤洋輝は、現時点で今夏残留が微妙とみられている。そんな中、クラブが両選手の慰留に努める理由を現地メディアが伝えている。

 遠藤と伊藤はいずれもシュツットガルトの主力選手として活躍。2部3位ハンブルガーSVとのプレーオフで2試合ともに先発出場し、チームをブンデスリーガ残留に導いている。

 一方で英メディア『スカイスポーツ』ドイツ版は「シュツットガルトは今年夏の選手売却で4000万ユーロ(約62億円)の収入確保を目指している」とリポート。遠藤と伊藤については「シュツットガルトは彼らの残留を望んでおり、巨額オファーが届いた場合のみ放出を検討する」としているが、伊藤にはセリエA(イタリア1部)ナポリやプレミアリーグ(イングランド1部)トッテナム・ホットスパーからの関心が報じられている。

 そんな中、ドイツメディア『シュポルト1』は「シュツットガルトの日本代表2選手による野心的な計画」と見出しをうち、シュツットガルトが両選手の慰留に努める背景を分析。

 「シュツットガルトは来年の日本ツアー開催を目指している。遠藤も伊藤も日本国内では人気者であり、母国でのシュツットガルト宣伝に貢献すべきだ。クラブは日本でのスポンサー獲得を望んでいる」と、クラブのマーケティング戦略に触れている。

 シュツットガルトの来日計画については、先月中旬にドイツ紙・シュツットガルトの地元紙『シュトゥットガルター・ツァイトゥング』が「シュツットガルトは日本での知名度をさらに高めたいと考えており、早ければ今年夏にも遠征する」とリポート。日本ツアー実現の可能性がブンデスリーガ残留争い次第とした上で、対戦相手候補に遠藤の古巣である浦和レッズの名前を挙げていた。

 しかし同紙は今月はじめに「シュツットガルトは予定していた日本への遠征を見送る」と報道。2部降格の可能性を考慮していたことを理由にあげた一方で、「延期されたからといって、見捨てられたわけではない。どこかのタイミングでより計画面での安全性が確保されることを望んでいる」とも伝えていた。