2023明治安田生命J1リーグ第14節の計9試合が5月19日と20日に行われ、湘南ベルマーレは20日、本拠地レモンガススタジアム平塚でセレッソ大阪と対戦。最終スコア0-2で敗れた。
直近のリーグ戦7試合勝ちなしと、泥沼にはまった湘南。ここではC大阪戦を振り返り、この試合で露見した同クラブの攻守の課題について言及する。
湘南vsC大阪:試合展開
膠着状態が続いたなか、先に試合を動かしたのはC大阪だった。
GKキム・ジンヒョンのロングパスで湘南のハイプレスを空転させたC大阪は、後半8分にMFジョルディ・クルークス(右サイドハーフ)を起点に遅攻を繰り出す。ボールが敵陣左サイドに展開されると、DF山中亮輔(左サイドバック)のクロスにFWレオ・セアラがヘディングで反応し、ゴールを挙げた。
後半44分には、C大阪のMF奥埜博亮が湘南陣営の漫然としたパスをカットし、すかさず前線にボールを送る。このパスに反応したMF上門知樹が速攻を結実させた。直近のJ1リーグ4連敗を喫した湘南は、17位にまでリーグ順位を落としている。
漫然としていた湘南の守備
[3-1-4-2]の基本布陣でこの試合に臨んだ湘南は、町野修斗と鈴木章斗の両FW(2トップ)を起点とするハイプレスを試みる。平岡大陽と小野瀬康介の両MF(インサイドハーフ)のどちらかが前線に加わる[5-2-3]、もしくは両方が前に出る[5-1-4]の守備隊形を敷いたものの、ボールの奪いどころがはっきりせず。C大阪のパスワークをどこへ誘導し、どの相手選手に激しく寄せるかの意思統一が、湘南の選手間でなされていなかった。
中央のレーンを漫然と埋めただけの湘南の守備は、C大阪相手に通用せず。アウェイチームの最終ラインから中盤への縦パスを防ぎきれなかったほか、GKキムとDF山中の精度の高いロングパスに苦しめられた。布陣を[4-4-2]に変えた後半15分以降は、相手のパスワークをサイドに追いやるプランが湘南の選手間で浸透していただけに、キックオフから1失点目の場面までの守備が悔やまれる。
湘南の1失点目の場面では、同クラブの選手がペナルティエリア内に4人いたのに対し、C大阪陣営は5人。ゴール前の人数で負けていたうえ、湘南のDF杉岡大暉とMF中野嘉大が相手FWレオ・セアラのマークの受け渡しに失敗。杉岡と中野どちらも、クロスボールとマークすべき相手選手を同一視野内に入れるような体の向きや、相手よりも先にボールに触れる立ち位置を整えられなかった。ハイプレス時のボールの奪いどころの設定と、クロス対応にあたる選手の体の向きとポジショニングの改善が急務だろう。
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