広島県安芸高田市の石丸伸二市長は今月14日、サンフレッチェ広島所属MF東俊希の練習場に関する発言をうけて、広島の仙田信吾代表取締役社長と面会。安芸高田市サッカー公園(旧吉田サッカー公園)の維持を表明した一方、依然として選手の発言に対して複雑な思いを抱いている。
この問題は東が今月11日配信の「やべっちスタジアム」に出演した際、練習場の立地について「みんな練習場を変えてほしいと言っていますね」、「だいたい広島市内に住んでいる人が多くて、練習場まで1時間くらいかかるので、往復2時間を無駄にしている感じがちょっと嫌」と語ったことが発端に。
石丸市長は「>みんな練習場を変えてほしいって 選手のためにならないならば、もはや安芸高田市が22百万円を持ち出す意味はありません」、「選手の希望を叶えてあげられないか、市からもサンフレへお願いしてみます。身を引こうと思うのは、どこよりもサンフレを応援している立場だからこそです」と投稿。グラウンド維持費削減の可能性に言及すると、賛同意見が数多く寄せられていた。
しかし同市長は14日に広島の仙田社長と面会。「本日、サンフレの仙田社長から謝罪があり、『当人には注意をした』『ここの練習場が必要で、変える方針はない』と確認しました。広島の、日本のサッカー振興に欠かせない施設と判断し、『サッカー公園を維持していく』とお答えしています。市としても投資が回収できるよう努めます」と会談の内容を明かしている。
安芸高田市サッカー公園維持の方針を打ち出した石丸市長だが、東の発言に対するわだかまりは今もなお残っている模様。14日夜に「魔女の宅急便を思い出しました。祖母が作ったニシンのパイに対して、孫が『このパイ嫌いなのよね』と言うシーンです。『他のを作ってあげてよ』と思っていました。 ただ、ニシンのパイしか作れないと『辛い』ですね。好物じゃないかも知れないけど、せめてお腹が空かないように、という気持ちです」と投稿。
これには一部のSNSユーザーから「相手のトップが謝罪しにきて納得したと自分で言っておいて、どんだけ女々しいんだ」、「よく分からないこと言わないで、サンフレッチェ広島の件をしっかり整理して」、「何を言っているのか分からない!」といった批判の声が上がっている。
なお安芸高田市サッカー公園は2022年4月1日よりサンフレッチェ広島が指定管理者として運営管理を行っているが、施設そのものは安芸高田市が所有している。
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