3位:谷晃生(ガンバ大阪)
東京五輪で正GKを務めたGK谷晃生も、当然のことながら有力候補だ。A代表での出場はこれまでわずか1試合にとどまっているが、長身を生かしたハイボール処理と守備範囲の広いセービングは年々安定感を増している。J1において正GKは外国籍選手が務めることも多い中、定位置を確保し続けられていることも高く評価できると言えよう。何より今季はガンバ大阪へ復帰し、開幕間もないとはいえ現状は代表でも経験豊富なGK東口順昭からスタメンを奪取。国内における世代交代の象徴ともいえる存在となっている。
残念ながらG大阪では失点数が多く、谷にのみ責任があるわけではないとはいえ、代表選考の評価には影響も出てくることが十分考えられる。しかし、これまでのクラブや世代別も含めた代表活動で見せた能力の高さには疑いの余地はない。日本代表においても世代交代を推し進める存在となれるか、さらなる成長とチームを勝たせるだけの存在感が求められる。
2位:中村航輔(ポルティモネンセ)
2017年に代表デビューを果たした逸材GK中村航輔も、長く代表のピッチから離れているものの有力候補の1人だ。森保監督の元でも、2019年のEAFF E-1選手権で招集され試合に出ているが、以降出場がない。だが、この間欧州で経験を積み、過去にMF中島翔哉らも所属したポルティモネンセ(ポルトガル)で定位置を確保した。
日本国内では、なにより風貌の変わりようを注目されることが多いが、変わったのは見た目のみではない。技術面でも間違いなく進化を遂げている。もともと神がかったセービングを披露する場面も多かったが、的確なポジション取りや足運びが磨かれたことにより、ゴールを守る番人として一段と頼もしく見える場面も多く作っている。容姿の変貌で増した迫力と磨かれた技術で、一気に代表における正GK争いの上位候補に返り咲いた中村の招集はあるのか、注目して見ていきたい。
1位:シュミット・ダニエル(シント=トロイデン)
間違いなく筆頭候補となるのはGKシュミット・ダニエルだろう。カタールW杯でも、出場機会こそなかったがGKの1人として招集され大舞台の雰囲気を肌で感じ取った。加えて、所属先のシント=トロイデン(ベルギー)でも多くの出場機会を得ており、海外での経験値が豊富なことも心強い。長身を生かしたハイボール処理や守備範囲の広さはもちろん、1対1の局面でも適切な距離で長い手足を生かし決定機を無効化できる。
シント=トロイデンは2022/23シーズン、リーグ戦でも中位以下といまいち奮わない。しかし、能力、経験値、他選手との連携面などいずれを考慮しても、権田の招集見送りが濃厚とみられる現状においては、シュミットが正GK筆頭候補と言えるのではないだろうか。
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