日本代表のゴールキーパー(GK)はどうなるのか。昨年開催された2022FIFAワールドカップカタール(カタールW杯)で、日本代表はドイツ、スペインを破りクロアチアにも善戦し世界を驚かせた。目標としていたベスト8進出はならなかったが、強豪国を相手に互角以上の戦いを見せた実績もあり、代表を率いる森保一監督の続投も決まっている。
3月24日にはW杯後初となる代表戦、ウルグアイ戦を迎え新たなスタートを切る日本代表だが、楽しみな反面すでに不安要素もある。カタールW杯でゴールを守ったGK権田修一の招集是非についてだ。
権田の所属する清水エスパルスは、昨2022シーズン成績不振の末J2へ降格。権田は今冬移籍の噂も出たが、そのまま清水に残り2023シーズンをスタートさせている。しかし森保監督の発言の中には、J2からの代表メンバー選出について難色を示すものもあり、少なくとも権田が清水に所属している限り招集されない可能性が高い。
そこでここでは、GK権田に代わり誰が今後日本代表のゴールマウスを守るのか。候補選手をランキング形式でまとめていく。
5位:前川黛也(ヴィッセル神戸)
2021年には日本代表に初選出されているGK前川黛也。所属するヴィッセル神戸では毎シーズン熾烈なポジション争いがあるにも関わらず、一定の出場機会を得て成長を続けている。1対1の場面や混戦になるセットプレーでも臆することなく飛び込める身体能力とメンタルの強さを持ち、プレーのみでも十分に味方を鼓舞できる前川。足元の技術も高く、両足で正確なキックを蹴れることも大きな魅力の1つだ。今2023シーズンはここまで、全試合にスタメンフル出場を果たしている。
しかし、神戸は今冬ブラジルで世代別代表経験もあるGKフェリペ・メギオラーロを獲得。前川にとっては必ずしも定位置が約束されている状態とは言えない。28歳になり選手として最盛期を迎えている今、チーム内でのポジション争いに打ち勝ち、代表でも出場機会を増やしていけるか。正念場とも呼べるシーズンとなるだろう。
4位:大迫敬介(サンフレッチェ広島)
東京五輪ではGK谷晃生と熾烈なポジション争いの末、正GKの座を譲ってしまったGK大迫敬介。しかし、クラブでは日本代表への招集経験もあるGK林卓人からポジションを奪い、昨季に引き続き今季もサンフレッチェ広島のゴールを守っている。セービング技術の高さはもちろん、キャッチングからの素早く飛距離のあるスローイングも大きな魅力。守備範囲も広く、DFラインの裏も正確な判断で飛び出しケアできる。
五輪、W杯と手の届くところまで来ていた大舞台での出場機会を逃し、他の選手以上に代表の正GKというポジションに飢えているであろう大迫。代表のGKにおける序列争いがより苛烈なものになる中、一気にチャンスを掴みとれるか注目だ。
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