アーセナル所属の日本代表DF冨安健洋(23)は、負傷離脱もあり右サイドバックのレギュラーから控え要員へと序列を下げている。しかし元イングランド代表選手のガブリエル・アグボンラホール氏(35)はマンチェスター・ユナイテッド戦での試合内容をうけて、冨安健洋の先発起用が望ましいと考えているようだ。8日、英メディア『フットボール・インサイダー』が伝えている。
冨安健洋は昨年8月にボローニャからアーセナルへ完全移籍。プレミアリーグ挑戦1年目の2021/22シーズンから右サイドバックでレギュラーに定着していたが、今年1月以降は右ふくらはぎなど複数箇所を負傷していた。
そして今季は開幕戦を欠場すると、第2節・レスター戦以降はリーグ戦全試合で途中出場。センターバックが本職であるイングランド代表DFベン・ホワイト(24)に、右サイドバックのレギュラーを奪われている。
そんな中、アーセナルは今月4日の第6節・マンチェスター・ユナイテッド戦で1-3と敗北。この試合でホワイトは相手選手に何度も突破を許しており、『SofaScore』の採点でチーム内最低評価の6.3点(10点満点)を叩き出している。
アグボンラホール氏は『フットボール・インサイダー』のインタビューに応じた際、マンチェスター・ユナイテッド戦の試合内容について「アーセナルはよくやったが、マンチェスター・ユナイテッドの戦い方はクレバーだった。彼らはディフェンスの弱点であるベン・ホワイトに狙いを定めて勝利をつかんだ。アーセナルよりもマンチェスター・ユナイテッドのサイドバックの方が守備面で良かった」とコメント。
「ベン・ホワイトは右サイドバックが本職ではないので、(彼の弱点が)明らかになった。ベンチにトミヤスがいるのに、(ミケル・)アルテタはなぜトミヤスを先発で起用しなかったのか。あれは間違いだったと思う」と、アーセナルのミケル・アルテタ監督に対して冨安健洋のスタメン起用を提言した。
また『フットボール・インサイダー』は同氏の発言をうけて「アグボンラホールはベン・ホワイトがアーセナルの弱点であることを暴露し、非難を浴びせた。トミヤスがなぜスタメンに戻れないのか疑問を抱いている」と総括している。
なお冨安健洋は、今月8日のUEFAヨーロッパリーグ(EL)グループステージ第1節・FCチューリッヒ戦での先発出場が予想されている。ライバルであるホワイトが低調なパフォーマンスを露呈しただけに、FCチューリッヒ戦で結果を残してレギュラーを奪い返したいところだ。
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