Jリーグ ヴィッセル神戸

神戸・飯野七聖「ACLにかけた想いを…」J1残留優先・先発変更の犠牲に

飯野七聖 写真:Getty Images

 明治安田生命J1リーグ・ヴィッセル神戸所属のMF飯野七聖(25)が25日午後、自身のツイッターアカウントを更新。AFCチャンピオンズリーグ(ACL)準々決勝での敗退をうけて、J1残留や天皇杯優勝にむけて覚悟を示した。

 ヴィッセル神戸はJ1残留争いを強いられる中でACLグループステージを突破すると、決勝トーナメント1回戦では横浜F・マリノス相手に3-2で勝利。飯野七聖は前半7分に先制ゴールをあげるなど、ベスト8入りに大きく貢献していた。

 しかし今月22日の準々決勝・全北現代戦では、横浜F・マリノス戦から先発メンバーを7名入れ替え。飯野七聖やブラジル人DFマテウス・トゥーレル(23)がベンチスタートとなったほか、日本代表FW大迫勇也(32)はベンチ外になると、延長戦の末に1-3で敗れている。

 このヴィッセル神戸のACL敗退に対しては、SNSで「J1残留にむけて集中するためのターンオーバーだったのでは」という主旨の指摘が多く飛び交うなど、吉田孝行監督の起用法やJ1残留を優先するクラブの姿勢に疑問の目が向けられている。

 その中、飯野七聖はヴィッセル神戸のユニフォームを身にまとう自身の姿をアップ。「ACL沢山の応援ありがとうございました。去年在籍してた選手達が、必死に戦って勝ち取ったこの大会。ピッチでのみんなのプレーや敗退後の姿を見て、この大会にかけてた想いや、ヴィッセルを背負って闘う責任を強く感じました」

 「僕はその想いや、悔しさをパワーに変えてリーグ、天皇杯に臨みます」と自身の思いを綴ると、「天皇杯のタイトル獲ろう!」、「戦う気持ち伝わってくる」、「応援しているよ!」といったコメントが寄せられている。

 なお今回のACL敗退をうけて、米メディア『ESPN』は「ヴィッセル神戸はACL敗退により、残留争いに全力を注ぐことができる。また天皇杯では準々決勝まで勝ち上がっており、タイトルを獲得する可能性がある」

 「しかし、決して成功したシーズンとはいえない。クラブ史上初のアジア王者の称号を手にする可能性があったからだ。ヴィッセル神戸の一貫性のなさは、最も都合の悪い時に再び表面に現れている」と、ヴィッセル神戸の方向性や指揮官の采配に対して批判的な見解を示している。