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堂安律の“76秒弾”が物議!オフサイド疑惑への主審説明が炎上「驚きを与え続けている」

堂安律 写真:Getty Images

 PSVアイントホーフェン所属の日本代表MF堂安律(23)は1日のリーグ戦で前半キックオフからわずか76秒後にゴールを決めている。このゴールに対しては直前のプレーでオフサイドがあったという指摘が上がっているが、試合後の主審の発言が物議を醸しているようだ。2日、オランダメディア『VI』が伝えている。

 堂安律は1日開催のエールディビジ第31節・ヴィレムⅡ戦で先発出場。前半2分に左サイドからのグラウンダー性のクロスに左足であわせてゴールネットを揺らしている。ただ、ヴィレムⅡ側は直前にFWカルロス・ヴィニシウス(27)がパスを受けたシーンが戻りオフサイドに該当すると指摘。ヨハン・カンパイス主審はオンフィールドレビューで確認した上でゴールを認めているが、周囲からは主審の判定に対する不満の声が上がっていた。

 その中、カンパイス主審は試合後のメディアインタビューで「VAR担当者からはゴール直後、まだオフサイドの可能性が残っているからもう少し見るようにと私に伝えてきた」と当時の状況を回顧。その上で「(カルロス・ヴィニシウスのプレーが)攻撃の局面にあるかどうかを疑ったんだ」

「原則的に攻撃の局面はゴールに向かって前進する動きを伴わなければならない。後方へパスをする場合、センターラインが明確な基準になる。そのパスがセンターラインを超えたら、その時点で新しい攻撃の局面が始まったと見なせる」と説明。敵陣にいたカルロス・ヴィニシウスのパスが自陣にいた味方選手にわたったことにより、カルロス・ヴィニシウスのポジション取りが堂安律のゴール判定に影響を与えていないと主張したのだ。

 この説明をうけて『VI』は「ドウアンのゴールを認めたカンパイスの説明は、驚きを与え続けている」という見出しのもと大々的に報道。ヴィレムⅡの監督や選手のみならず、ベンフィカ所属のベルギー代表DFヤン・フェルトンゲン(35)をはじめ当事者以外の選手からも疑問の声が上がっていることを伝えている。

 また、SCヘーレンフェーン所属のオランダ人MFシーム・デ・ヨング(33)は2日にツイッターを更新。カンパイス主審の説明動画を引用リツイートした上で「オフサイドポジションから後方にプレーした時はオフサイドでなくなるのか?それとも、そのプレーの後に4本もパスが通ったからか?それとも、パスが自陣に戻ったときのみそうなるのか?オープンになった場合?副審がその場面を見ていたら、笛を吹いていたのか?」と疑問を呈している。今季10ゴール目をあげてチームの勝利に貢献した堂安律だが、思わぬ形で騒動に巻き込まれている。