かつて横浜F・マリノスや大宮アルディージャでプレーしていた北マケドニア代表MFダビド・バブンスキー(27)が、FC町田ゼルビアや鹿児島ユナイテッドFCに在籍していた弟のFWドリアン・バブンスキー(25)とともに公式戦で初めてともに先発出場した。16日、フランスメディア『SO FOOT』が伝えている。
ダビド・バブンスキーはバルセロナの下部組織やセルビア1部の強豪レッドスター・ベオグラードなどをへて、2017年1月に横浜F・マリノスへ加入。横浜F・マリノスでおよそ1年半にわたり在籍した後は、大宮アルディージャで2019年12月までプレーしていた。そして大宮アルディージャ退団後は、ルーマニア1部のボトシャニやFCヴィトルル・コンスタンツァをへて、昨年7月にハンガリー1部のデブレツェニと2023年6月までの2年契約を結んでいる。
一方、レアル・マドリードの下部組織出身であるドリアン・バブンスキーは、スペイン3部のCFフエンラブラダやスロベニア1部のNKオリンピア・リュブリャナなど複数クラブをへて、2017年8月にFC町田ゼルビアへ加入。すぐに鹿児島ユナイテッドFCへレンタル移籍となったが、鹿児島ユナイテッドFCでは出番がほとんどなく、2018年にFC町田ゼルビアに復帰。2020シーズンまでFC町田ゼルビアでプレーした後は、ブルガリア1部のPOFKボテフ・ヴラツァに在籍していたが、先月17日にデブレツェニと2024年6月までの2年半契約を締結。これにより、兄のダビドと初めて同じクラブでプレーすることになり、現地や日本国内で話題を呼んでいた。
その中、今月13日開催のリーグ戦では初めてバブンスキー兄弟揃ってスタメン出場。弟ドリアンがフル出場したほか、兄ダビドは71分までプレーしていた。
兄は『SO FOOT』のインタビューで弟と同じユニフォームを着て一緒にピッチに立った時の心境を聞かれると「本当にクールな経験だったね。(弟と)一緒に先発した最初の試合というだけでなく、一緒に遠征するのも初めてだったんだ。同じバスで移動して、弟と同じ部屋で泊まった。でも、生まれたときからずっと同じ部屋で育ったわけだし、とてもなじみのあるシチュエーションでもあったよ」とコメント。弟は「本当に嬉しかったし、試合中も楽しかったよ」と答えている。
そして、兄は「ずっと夢見ていたことだよ。でも必死に待っていたわけではないね。同じユニフォームを守るために再び一緒になるという素晴らしい機会を、フットボールは僕たちに与えてくれたんだ」と感謝の気持ちを言葉にしている。
なお、両選手は2019年4月21日のJ2リーグ第10節・大宮アルディージャ対FC町田ゼルビアの一戦で、同じタイミングで後半途中からピッチに立った経験を持っている。フットボールキャリアにおいて特別な瞬間を迎えたバブンスキー兄弟の成功を多くのJリーグファンが願っているはずだ。
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