日本代表・海外組 海外日本人選手

旗手怜央に「90分間フルに戦えない」と指摘も…ポステコグルー監督の言葉で評価一変!

旗手怜央 写真提供: OneFootball

 セルティックに所属する日本代表MF旗手怜央(24)は2日、レンジャーズとのダービーマッチで2ゴール1アシストをマークし、チームの勝利に大きく貢献した。ただ、セルティックの専門サイト『67 HAIL HAIL』は4日、同選手の改善点を指摘している。

 旗手怜央は昨年12月31日に明治安田生命J1リーグの川崎フロンターレからセルティックへの完全移籍が決定。先月17日開催のスコティッシュ・プレミアシップ(スコットランド1部)第21節・ハイバーニアン戦でデビューすると、早速マン・オブ・ザ・マッチ(MOM)に選出される。そして26日の第22節・ハーツ戦では強烈なミドルシュートからゴールを決めるなど、新天地で早くも存在感を発揮していた。

 そして同選手はレンジャーズ戦でも先発出場すると、前半5分にコーナーキックのセカンドボールを拾いペナルティエリア外からのシュートで先制ゴールをマーク。前半41分にはペナルティエリア手前でパスを受けて右足を振りぬくと、ボールはゴールマウス右隅を揺らす。そして前半44分には自らのクロスから3点目をアシスト。セルティックは後半にレンジャーズの反撃を断ちきり、3-0と勝利し首位に浮上している。

 この旗手怜央のパフォーマンスに対しては、セルティックのサポーターや現地メディアがこぞって称賛。くわえてリバプール所属のスコットランド代表DFアンドリュー・ロバートソン(27)やオリンピック・リヨンのフランス人FWムサ・デンベレ(25)など欧州の一線でプレーするタレントもSNSでコメントを残すなど、関心を寄せている。

 一方、セルティックのアンジェ・ポステコグルー監督はイギリスメディア『スカイスポーツ』の取材に対して「彼の体力はこれからおのずと上がるだろう。体力が彼のプレーの大部分を占めているのだが、みんなはまだそれを見ていない。(このクラブの環境に)彼はとてもいい感じに慣れている」と語るなど、旗手怜央がさらに良いパフォーマンスを発揮できるという見方を示している。

 その中、『67 HAIL HAIL』は旗手怜央について「セルティックで旗手怜央が即戦力となったことは否定できない」と前置きしつつも「セルティックでハタテの欠点は、キックオフ時のエネルギーで90分間フルに戦えないことだ。前半に驚異的なパフォーマンスを発揮した後、試合から脱落してしまうこともあった」と主張。

 ただ、ポステコグルー監督のコメントを受けて「これは楽しみだ。もしハタテが“90分間の鉄人”だという評判があるのなら、この先数週間や数ヶ月の間にセルティックでどれだけのインパクトを与えられるか想像できるだろうか。彼はすでに45分間で相手を圧倒している」と見解を述べている。