明治安田生命J1リーグの清水エスパルスに在籍していた日本代表FW北川航也(25)は現在、オーストリア1部の強豪SKラピード・ウィーンでプレーしているが、レギュラー定着のチャンスが訪れているようだ。30日、オーストリアメディア『sport24』が伝えている。
同選手は清水エスパルスで頭角を現すと、2019年7月にSKラピード・ウィーンへ完全移籍。海外挑戦1年目の2019/20シーズンは左足首靭帯損傷という大怪我によりリーグ戦で6試合の先発出場にとどまると、昨季もポジション争いでおくれをとり、5試合の先発出場にとどまっていた。そして今季はここまでリーグ戦でのスタメン出場がないほか、昨年10月から2カ月間にわたってリーグ戦ほぼ全試合でメンバー外となるなど厳しい立場に置かれている。
その中、今季ここまで14得点をマークしていたオーストリア代表FWエルジャン・カラ(26)がメジャーリーグサッカー(MLS)のオーランド・シティへ完全移籍。くわえてカラと同じく攻撃陣の主力であるギリシャ代表FWタキシャチス・フォンタス(26)もMLSのDCユナイテッドへの移籍がほぼ確実となっている。
一方、昨年7月にSKラピード・ウィーンからバルセロナへレンタル移籍していたFWユスフ・デミア(18)が今月13日に復帰。ただ、『sport24』はフォンタスが今冬の移籍期間中に退団する場合、これまでベンチ要員だった北川航也に出番が回ってくると予想している。
なお、北川航也は昨年8月に現地メディアのインタビューに応じた際、「僕はここで2年間過ごしてきましたが、(個人として)今シーズンは特に重要な1年になります。ヨーロッパでさらに成長した姿を見せれたらと思っています。もうこれ以上言い訳はありません」とコメント。オーストリアでの3シーズン目を勝負の1年と位置付けていた。それだけに、主力の相次ぐ退団を機にチャンスをつかむことが求められる。
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