明治安田生命J2リーグのアルビレックス新潟は22日、アルベルト・プッチ・オルトネダ監督が今季限りで退任することを公式発表した。
アルベルト監督は昨季からアルビレックス新潟を率いると、今季は序盤から順調に勝ち点を積み重ねるなど、確かな手腕を発揮。しかし、アルビレックス新潟は夏場以降に失速。ジュビロ磐田や京都サンガなどとJ1昇格争いを繰り広げてきたが、今月3日開催のJ2リーグ第37節・ジュビロ磐田戦で0-1と敗れたことにより、J1昇格の可能性が消滅していた。
アルベルト監督は今季終了後にアルビレックス新潟を離れることについて「このたび、私はとても難しい決断を自ら下し、今シーズン終了をもってアルビレックス新潟の監督を退任することにしました。まずは、私と私の家族を温かく迎え入れてくださった新潟の皆さんに感謝の気持ちを伝えます。皆さんの深い愛情とサポートのおかげで、私たちは故郷にいるかのように過ごすことができました。新潟は私たちの心の一部です。本当にありがとうございました」
「就任当初、選手やサポーターの皆さんに私が強調したのは、「新潟という地に対する誇りを持ってほしい」ということでしたが、この2年間で私自身こそが新潟への誇りを実感できるようになりました。それは、新潟に住む人々の温かさ、遠くから新潟の地に想いを寄せる全国各地の素敵な新潟人の方々のおかげです」
「就任1年目は、それまでに根付いていたプレースタイルから、別のスタイルへ変更するという、難しくもやりがいのある仕事でした。私自身も日本のサッカーに適応しなければなりませんでしたし、選手はもちろん、クラブも私が求めるプレースタイルに適応しなければなりませんでした。また、新型ウイルスの影響やケガを負う選手も多く、加えてスポーツ以外のテーマによってもクラブが揺れ、難しいシーズンだったと振り返っています。しかし、その難しいシーズンを皆さんと共に過ごしたことで、私たちはさらに強くたくましくなれたのではないでしょうか」
「2年目の今季は、期待していた通りにプロジェクトが進んでいきましたが、細部のところで足りない部分があり、残念ながら皆さんの期待に応える結果を成し遂げられませんでした。それでも私は、今シーズンは成功であると捉えています。なぜなら、継続的にいいサッカーを表現できるようになり、毎試合多くのサポーターの皆さんにスタジアムへ足を運んでもらえたからです」
「この2年間で目指してきた方向性を、今後もクラブが継続してくれることを心から願っています。継続することがクラブの更なる成長を促し、遠くない将来に大きな成功をもたらし、そして、その成功を維持することに繋がると信じているからです」
「サポーターの皆さん、アルビレックス新潟のプレースタイルを決めるのは、クラブではありません。このスタイルをサポーターの皆さんが評価し、楽しんでいただいているのであれば、今後はサポーターの皆さんこそが、クラブがこのスタイルを継続できるようにサポートしてほしいと思います。プレースタイルを決める、そして守る役割を担っているのは、サポーターの皆さんです」
「私は、これまで表現してきたサッカー哲学と共に、今後もプロの監督として歩んでいきたいと思います。新潟で表現してきたサッカーは、日本のサッカー界にとって有益であると私は心から信じています。同時に、私はこの国が大好きですから、今後も日本サッカーにより良い影響を与えられるような仕事に携わることができれば光栄です」
「最後に、美しい新潟の地に私を導いてくださった是永さん、いつも私に敬意と愛情を示してくださった中野社長、無条件にサポートしてくださった寺川強化部長、そして、私が新潟にやって来た初日から温かく迎え入れてくださった各部署の素晴らしくプロフェッショナルなスタッフの皆さん、心より感謝しています。もちろん、選手のみんなにも感謝しています。きみたちがいなければ、私は人としても監督としても成長することができなかったでしょう。私に成長する機会を与えてくれてありがとう。また、共に戦い喜びや悲しみを分かち合ってきたチームスタッフのみんな、そして、たくさんの愛情と励ましを与えてくださったすべての人々に心から感謝しています。皆さんと共に過ごした時間は私にとって宝物です。本当にありがとうございました。VISCA ALBIREX NIIGATA!!!!」とクラブ公式サイトを通じてコメントを残している。
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