
世界的に猛威を振るう新型コロナウイルスの影響により、リーグ戦が中断しているプレミアリーグ。
定期的にリーグ戦再開の議論が運営側で行われているようだが、残り試合を「複数の中立地にて無観客試合」で開催する方向で動いているという。もちろん参加クラブの意思や政府による安全性の許可など、乗り越えなければならない障壁は少なくない。しかし、何としても再開させたいプレミアリーグの意向を汲み取ると中立地無観客試合は現実的な策となるだろう。
とはいえ、クラブによって貴重なホームアドバンテージを活かせないデメリットが生じるのではないかと私は考えている。また、残りの対戦カードによって戦い方の変更も余儀なくされるクラブも出てくるだろう。
中立地無観客試合になった場合、上記に挙げた問題点についてはどうなるのか。その影響について「sky sports」が報じているのでご紹介しよう。

ホームアドバンテージの実態は?
今シーズンのプレミアリーグ全試合の結果から、ホームクラブが勝利した試合は44.8%であると算出された。もちろんアウェイクラブ勝利の30.2%を大きく上回っている。観客の声援や慣れたピッチコンディションなど勝利に貢献する要因は数多く挙げられる。これがなくなるというのは正直ツラい。

ホームアドバンテージを失うとマズいクラブはどこだ?
プレミアリーグ20クラブが獲得した勝ち点のホームアウェー比率によると、勝ち点の73%をホームスタジアムで獲得したノリッジが最も高い。対して、ウルブス、チェルシー、サウサンプトンはホームスタジアムへの依存傾向は少ないことが分かる。アウェイゲームをものにできているクラブの方が中立地開催でも動じず本来のパフォーマンスを発揮できるかもしれない。

残り試合ホームとアウェイどっちが多い?
残り試合のホーム・アウェイゲーム数を示したチャートによると、アストン・ビラとマンチェスター・シティが残り6試合のホームゲームを控えていた。残留争い真っ只中かつホーム依存にあるアストン・ビラにとっては中立地無観客試合は不利に働くだろう。ビラ・パークではチェルシー、ウルブス、クリスタル・パレス、そしてアーセナルとの対戦を残していた。
またブライトンが予定していたホームゲーム5試合が、ニューカッスル、マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リバプール、マンチェスター・シティであったことを考えると、中立地開催は痛恨といったところだろうか。現在15位と予断を許さない状況だ。
対して、シェフィールド・ユナイテッドとアーセナルは残り6試合のアウェイゲームを残していた。これが中立地開催に代わるとなるのは大きなアドバンテージを手にしたことに意味する。
シェフィールド・ユナイテッドはマンチェスター・ユナイテッドやレスター・シティとのアウェイゲームを避けることができるが、トッテナムやウルブスなどの難敵をホームで迎え撃つことができないという事実とも向き合わなければならない。
アウェイゲームでの勝利がたったの2回、勝率が15.3%と悲惨な結果が続くアーセナルにとっては中立地開催は他のクラブに比べて恵みの雨に感じられるだろう。彼らにとっての残り10試合はクラブの威信をかけた大一番になることは言うまでもない。マンチェスター・シティ、ウルブス、トッテナムとのアウェイゲームを避けることのメリットを十分に生かし1つでも高い順位を目指したい。
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