
3杯のエスプレッソ
サッリの苛立ちやすい性格は、試合の内容に不満があるという理由だけではないようだ。彼は全ての試合の前に必ずエスプレッソ3杯を飲むと言われている。(エスプレッソに入っているカフェインの量はアメリカンコーヒーなどより多いため、1日1杯以上飲むことは好ましくないという)
その理由をトッマーゾ・スタラーチェが語る。彼はエスプレッソを淹れるのが得意で、練習前に選手やスタッフなど全員の分を作るそうだ。
「サッリは私のコーヒーを好んでいたが、試合前に3杯飲む癖はナポリで生まれたものではない。サンジョバネーゼの監督を務めていたとき、試合の前にコーヒーを3杯飲んで勝利したんだ。それから、どんなことがあっても試合前に飲むことを欠かさないんだ」

試合ではピッチに足を踏み入れない
いつからの変わったジンクスは明らかでないが、サッリは試合の前やハーフタイム中に、ピッチに足を踏み入れることがない。
2019年2月24日に行われたEFLカップ(プレミアリーグとイングリッシュ・フットボールリーグの92クラブが参加するカップ戦)決勝でも、そのジンクスがカメラに捉えられていた。
チェルシーとマンチェスター・シティは0-0で試合を終え、延長戦を迎えた。サッリも参加できるようにとチェルシーの選手はピッチの外に出て円陣を組んだが、サッリの儀式は役に立たなかった。チェルシーはペナルティキックで4-3負けたのだ。

負けた試合のホテルは二度と使わない
サッリは試合に敗れた場合、アウェーで宿泊したホテルに二度と宿泊しない。それはフィオレンティーナと戦った数日後に生まれたジンクスだと言われている。
ホテルの名前は明らかにされてないが、サッリはエンポリの監督だったときとナポリの監督だったときにそのホテルに宿泊し、ヴィオーラ(フィオレンティーナの愛称)に勝つことができなかった(1敗、3引き分け)。チェルシーとユベントスでも、アウェーで負けた際に泊まっていたホテルには二度と戻らないという。
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